TOKYO HIP BAR vol.54

コリドー街を見守る、マダムと猿の館

毎夜、男女の熱い攻防戦が繰り広げられている銀座のコリドー街。仕事帰りの開放感を味わいたいビジネスマンや偶然の出会いを期待する男女が集まり、通りは亜熱帯の様相を呈しています。そんなコリドー街に“モダンタイベトナメーゼ”というタイとベトナム料理を合わせたジャンルの癒やしのアジアンダイニングがオープンしました。

「マダムミィ モダンタイベトナメーゼ」と冠された店名のとおり、コンセプトは“マダムミィ”という架空の夫人の館にあるレストラン。貿易商の夫を持っていた未亡人、マダムミィが愛するのは一匹のお猿さん。そのお猿さんと暮らしながら、かつて毎夜パーティをしていたマダムミィの館には、いまも白いお猿さんの亡霊が暮らし、宝石箱からマダムのジュエリーやスカーフを取って遊ぶといいます。
そんな遊び心あるマダムと猿の館の入り口にあるのはバーカウンター。誰でも気軽にスタンディングでのちょい飲みが可能です。マダムが愛したお猿にかけて、メインで扱うのはモンキー47というお猿のラベルのジン。「モンキー47 モダン・ボタニカルトニック」はモンキー47にフルーツとハーブを合わせた華やかな一杯です。中に入れられたラズベリーが時間の経過とともにグラスをピンクに染めるお洒落な仕掛けがされています。男性にはシンプルにモンキー47のジントニックを楽しめる「クラシックジントニック」のメニューも。ジンが入ったグラスにトニックウォーターが添えられ、自らジントニックを作る楽しみが味わえます。
ほかにも、店内のいたずらな猿たちの仕業と思わせるような、目の前で色が変わる「バタフライピー・オペレーター」というカクテルや、森を思わせる「ガーデン・モヒート」など、オリジナルカクテルが充実しています。

 

合わせてこちらで楽しめるのは、タイとベトナム料理のいいところ取りをしたアジアンフュージョン料理です。「バイチャップルー」という葉で巻いた蟹と青パパイヤのミエンカム(おつまみスナック)や、シュリンプトーストなどアジアへ誘うひとくち前菜から、バナナの葉を巻いたボックスの上でお肉や海老を炙る“ABURI”BOX、そしてトム・ヤム・クンやフォーまで、アジア料理らしい要素がありながら、化学調味料・トランス脂肪酸ゼロで丁寧に出汁をとった体に優しいアジアンフードが揃います。バーカウンターはチャージなしで、24時まで営業。コリドー街の攻防戦の最中に、または戦闘後のクールダウンに、さまざまな夜をマダムミィが優しく包み込んでくれるはずです。

 

文:美人広報・M