TOKYO HIP BAR Vol.36

自由でスタイリッシュなホテルが提供する、最新ワインカクテル

「ワインは見つけるもの、カクテルは生み出すもの」というフランスの某シェフの言葉を聞いたことがあります。ワインは料理に合うものを見つけ出す楽しみがあり、カクテルは一から作り上げる面白さと器用さが求められます。ワインとカクテルは交わることがないものというイメージがありますが、ワインをもっと自由に、カクテルとの境界線に挑んでいるのが、ハイアット セントリック 銀座 東京のBar & Loungeエリアを担当するアシスタントマネージャーの西村和也さんです。

 

「ワインに薬草を漬け込んだヴェルモット、白ワインを炭酸で割ったスプリッツアーもありますし、ワインもカクテルのように自由に楽しむこともできるもの。お店でオリジナルのフレーバーワインを作るのもよい提案になるかと思いました」という西村さんが考案したのは、食前と食後のフレーバーワイン。

ベースとなるのは2種類のヴェルモット。そこにそれぞれから感じられる個性をより引き出すようなハーブやスパイスを加え、オリジナルのフレーバーを作り出したといいます。食前のフレーバーワインにはドライヴェルモットをベースに、ドライシェリー、オレンジビターズ、カルダモン、コリアンダーとバジルが加わり、爽やかな苦味が食前に心地よい一杯。食後にはスイートベルモットに、スターアニス、ビターチョコレート、ローズマリー、シナモンスティックにコーヒー豆が加えられており、スパイスの効いた甘みの中にコーヒーがふんわり香り、食後のコーヒーの代わりとなるような余韻が広がります。

銀座の中心を見下ろす

低層テラスで味わう

 

このオリジナルフレーバーワインが味わえるのは、この秋11月30日まで展開中のワインテラスです。銀座の並木通りを見渡す低層階の眺めが楽しめるテラスで、世界各国から集められた約20種類のワインとオリジナルフレーバーワインがオールユーキャンドリンク(A.Y.C.D)で、ワインに合う料理とともに楽しめます。

今年アジアに初進出したハイアットのライフスタイル ホテルブランド「ハイアット セントリック  銀座 東京」。ゲスト自らが街を楽しんでもらうためのホテルとして、旅の出発地点や情報の発信元となることをコンセプトとしています。スタッフのひとりひとりがコンシェルジュ的な役割を持ち、銀座の旅の提案をしてもらえるというようなパーソナルなおもてなしを楽しめる自由なホテルです。そんな自由さを象徴するようなフレーバーワインは、ここでしかないオリジナルの味わいです。

 

「薬草酒のシャルトリューズはいまもシャルトリューズ修道院の修道士3名のみが知られているといわれています。そこでしかしらない人のいるレシピを求めてセントリックにいらしていただくのもいいなと思います」と、同ホテルの飲料部マネージャー 岩本裕也さん。

 

銀座のランドマークとなるようなセントリックならではの経験として、フレーバーワインは特別な体験となりそうです。