ドラマウォッチャーのライター、ペール A子。秋ドラマ戦線が盛り上がるなか、A子が毎週欠かさず“リアタイ”で観ているのが日本テレビで放映中の『獣になれない私たち』。ドラマのなかで頻繁に登場し、ときにキモとなるのが架空のビアバー「5tap」および、クラフトビール。自身もクラフトビールをこよなく愛するA子が、ドラマの極私的感想を織り交ぜ、クラフトビールを楽しむための“ソリューション”(マルシー亜希子さん by ギボムス)を提案します!

 

※ネタバレを含む可能性があります

野木亜紀子さんと新垣結衣さんによる、至高のマリアージュ

ドラマウォッチャーのライター、ペール・A子です。はじまりましたね。脚本・野木亜紀子さんと、主演・新垣結衣(ガッキー)さんの鉄板コンビによるドラマ『獣になれない私たち』。早くも今宵は第3話が放映されます。野木さんの脚本はどれも素晴らしいですが、とくに職業ものが天下一品。『空飛ぶ広報室』に『重版出来!』、最近では『アンナチュラル』と、どれも名作揃いです。例えば、個性的なメニューで構成されたフルコースを食べたとします。ひと皿ごとがユニークで完成度が高いのに、実は食材の産地がすべて同じだった。器の作家に共通点があった。そんな伏線の美しさというか上手さが特に好物で、1話から最終話までダレることなく、むしろ続きが気になる。多忙極まるときでも“リアタイ”したくなるのは、ダ○ソンもびっくりの吸引力だと思います。リアルで的を射た台詞まわし、自然なのにきちんと目にとまる説明描写、そして余韻の残しかた、ドラマにおける“スパイス”も効いてます。

『獣になれない私たち』第1話場面写真(C)日本テレビ

 

第2話が終わり、新垣さん演じる主人公・晶とそれをとりまく男性陣2人の身の上が明かされてきました。『アンナチュラル』のミコト(石原さとみ)しかり、晶もヘビーな家庭環境で育ったのですが、その出自の風呂敷を早い段階で広げます。このあたりがホント、野木さんすごいな!と思うと同時に信頼できるところ。誰にだって忘れたいトラウマや過去はある。それらを物語の軸にせずあくまで背景として扱い、むしろどう乗り越えていくかの行動や姿が物語の根幹、メインディッシュなのです。晶の恋人・京谷(田中圭)が母親に晶を紹介する会食の場で、晶が身の上話をする演技は、まさに新垣さんの真骨頂でした。言葉にするにもしんどいであろう内容を淡々と段取りよく話すのですが、その表情は様々な感情が幾層にも折り重なっているように見えて……。ああ、書きながら目頭が熱くなってきました。

気軽にクラフトビールをドラフトで楽しめる、“駅ナカ”のビアカフェ

常陸野ブルーイング品川 ビア&カフェ(Beer & Cafe)

連載初回は、野木さんの作品ふりかえりとラブレターのような展開になってしまいましたが、そんな途方もないドラマ談義を気軽に楽しめる場所がこちら。品川駅の“駅ナカ”にある、世界も認める日本のクラフトビール、木内酒造が造る「常陸野ネストビール」を楽しめるビア&カフェです。

ドラフトは、常陸野ネストラガー、ホワイトエール、ヴァイツェンなど15種類があり、店では常時約10種類をビールサーバーに用意。5タップどころではなく、アルコール度数も4.0〜8.0%と幅があるので、“お疲れ度”に合わせて選んでも。

「テイスティングセット」980円(写真左から、アンバーエール、ペールエール、ホワイトエール)、「瑞穂牛のローストビーフ」70g 880円

 

A子のイチ推しは、ドラフトビール3種が飲み比べできる「テイスティングセット」。その日のおすすめドラフト3種類が提供されるので、日によって違う味が楽しめるのもポイント。「5 tap」で、タップ1から順に飲み続けていた晶に教えてあげたい……。

 

ビールのほかにも、ノルウェー・オスロの「フグレン」のコーヒー、自家製のガトーショコラ、チーズケーキも楽しめるので、お酒が飲めない人とも一緒に楽しめますよ!

>詳細はこちらの記事より

仕事帰りに、待ち合わせに、“駅アペ”で気軽に一杯!

 

今宵の第3話は、ついに晶が「特別チーフクリエイター」に昇進。恒星(松田龍平)の兄も登場するとあって、ますます目が離せません! クラフトビール片手に待機したいと思います。

 

※表示金額はすべて税別

 

写真:海老名進