時期ごとに変わるメニューも逸品揃い
滋味あふれるメキシコのモツ煮「メヌード」

イタリア料理で「トリッパ」とも呼ばれる牛の胃袋「ハチノス」を、うまみが強く辛さは抑えめなメキシコの乾燥唐辛子「パシージャ」や「モリータ」のペースト、刻んだ香味野菜ともに煮込んだスープ「メヌード」は、寒い時期の人気メニュー。
事前にハチノスを3〜4時間煮込んでから唐辛子を入れることで、ぷるぷると柔らかな食感でありつつも、味が染みすぎていないすっきりした味わいに仕上げている。

吉川さん
牛の第2胃袋の「ハチノス」が入ったメキシカンモツ煮。私が食べた中で一番おいしかったメヌードです。メニューにあったら絶対食べてほしい逸品です。
塊ドーン!で食べ応え抜群な「豚タンタコス」

皿からはみ出るほどボリューミーな豚タンに圧倒される同店のスペシャリテ。
初めてのオーダーでは「こんなに分厚くて食べられるの?」と躊躇する人が多いそうだが、かぶりついてみれば驚くほど柔らかくジューシー。
タコスには珍しい塊肉で提供するスタイルは、フレンチの調理法「コンフィ」を取り入れたもので、煮込んで柔らかくしてから表面をカリッと香ばしく焼き上げている。
甘い香りとピリ辛感がクセになる「ハバネロマンゴー」と、酸味が爽やかな「サルサ・ヴェルデ」、2種のサルサとの相性もよく、満足感たっぷりの一品だ。

吉川さん
日本でこのようなタコスメニューをやっているお店は少ないので貴重です。好きな人にはたまらないメニュー。
メキシコ人も小躍りするお祝いメニュー「タマレス」

日本ではまだ提供している店が少ないこちらは、メキシコ版ちまきとも言える蒸し料理。家庭料理ながら手間がかかることもあり、お祝いなどの特別な日にふるまわれることが多い一品だという。
トルティーヤにも使うとうもろこしをすりつぶした生地「マサ」に、トマトと唐辛子で豚肉を煮た汁を練り込み、ホロホロになった豚肉とともにとうもろこしの皮で包んで蒸しあげている。
ピーナッツやかぼちゃの種などのナッツ類と4種の唐辛子をあわせた、メキシコの食べるラー油「サルサ・マチャ」をかけていただけば、しっとり優しい味わいとともに、ナッツの軽やかな食感とピリ辛風味も楽しめる。

確かな技術と唯一無二のセンスで、タコスを中心としたメキシコ料理を提供している「HOBO TACOS」。
「メキシコ料理はまだ初心者ですが、おいしいものを作ることには自信があるので、日々ワクワクしながらリスペクトを持ってやっています。何が出てくるかわからない面白さを楽しんでいただけたら」と星さん。地元感覚でくつろげるゆるさと、毎回新しいおいしさにときめきを感じられる貴重な一軒として、ご近所さんならずとも行きつけリストに加えたい。
※価格はすべて税込




