〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
ロス タコス アスーレス 恵比寿(東京・恵比寿)
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_623a000062cb84533f6df2892a3f5348.jpg)
2024年1月、恵比寿駅から徒歩5分ほどの場所に、「食べログ アジア・エスニック TOKYO 百名店」にも選出された、三軒茶屋で人気の朝タコス店「ロス タコス アスーレス」の2号店がオープンしました。丁寧に作られたタコスを日本で多くの人に知って欲しい、という思いから今回の開業を決意。食の感度の高い日本でなら、今までのようなテックスメックス(アメリカ風のメキシコ料理)ではなく、メキシコで昔から食されている伝統ある食文化を理解してもらえると感じたそうです。メキシコをそのまま再現するのではなく、日本でこそやるべきタコスとして、メキシコの伝統×日本食材をテーマにしています。
![伝統的製法で作られた焼き立てのトルティーヤ](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_6f3aad930de0b764bec312e865f80f91.jpg)
今の日本のタコスブームの火付け役である「ロス タコス アスーレス」では、開店当初からメキシコ在来種のトウモロコシを店のためだけに自家輸入して使用。毎日自家製粉して出来立てのトルティーヤでタコスを提供しています。
在来種のトウモロコシ、アボカド、一部の乾燥唐辛子以外は全て日本全国から食材を取り寄せ、地産地消を大事にしている点も同店の魅力。本格的かつユニークな、「ロス タコス アスーレス」にしかできないタコスは好評を得ています。
![マルコ・ガルシア氏](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_43a7f45edf281e73b95b33c597109c12.jpg)
シェフのマルコ・ガルシア氏は、メキシコ北部モンテレイの出身。大学時代の日本留学をきっかけとして、日本の食に対するアプローチ(食材を大事にする、出来立てを大事にする等)に感銘を受け、自国に帰ったのち料理の道に進みました。帰国後はメキシコ各地を回りながら、地方それぞれの食材や調理法を見て独学で料理を身につけ、メキシコでも「ロス タコス アスーレス」を開店し大人気店となりました。
その後タコスをさらに進化させたい、いつか日本でタコス屋を開きたいという夢を叶えるため2017年日本へ。2018年に1店舗目を三軒茶屋で開店し、日本のタコスシーンに革命を起こすと、2022年末には2店舗目である「TACOS BAR」をオープン。世界でもまだ存在しないネクストレベルのコンセプト「魚タコスのおまかせ」を提供し、2024年ミシュランガイドにも掲載され、世界から注目を集めています。
![店内全景](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_acd7664fce6ae44be2a94d4c9996c7f4.jpg)
新店舗の場所は、「ロス タコス アスーレス」の提供するブランチというスタイルがら、代官山・広尾・渋谷周辺からアクセスの良い恵比寿に。また、タコスというジャンルも海外の方にとっては当たり前の外食の選択肢であるため、さまざまな人が多く活動するエリアにしたそうです。遊びに来る方だけでなく、近郊に住んでいる人たちの生活スタイルにもマッチしそうですね。
ナチュラルな木製家具を配置した店内は、自然光が差し込み明るい雰囲気。ステレオタイプなメキシコの内装ではなく、「日本でやるべきタコス」という不動のコンセプトを軸にしたつくりは、温かみがあり居心地の良さも抜群です。
![カウンター](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_95bdea86fda743e1cdaacf99079350d5.jpg)
広々とした落ち着いた空間に客席は、一人でも食事がしやすいカウンター席が7席あるほか、2名用のテーブルが7卓あり、ほどよい間隔が取られているのでくつろげます。
同店が一番大事にしているポイントであり新しいコンセプトは、“毎朝トウモロコシから製粉している様子、注文後に一枚一枚手焼きしているトルティーヤなどが体感できる”ということ。そのため調理工程が見えるように工夫し、オープンキッチンにしたのだそう。出来立てを大事にする日本の専門店スタイルにも影響を受けたことも、カウンターを採用した理由の一つだとか。カウンターからは、製粉の様子や注文後に丁寧に手焼きされているトルティーヤが眺められ、おいしさはもちろん、ライブ感も味わえます。
![メニューも豊富](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_3f35146ea61b93b038aa71fbe8a7961d.jpg)
看板メニューは「カルニータス(スペシャル)」(700円)。「カルニータス」はメキシコでも大人気のタコスの具の一つで、豚肉を脂で軟らかくなるまで煮た料理です。カルニータスだけでも専門店が何軒もできるくらいの人気で、それぞれのレシピでしのぎを削っているのだとか。同店にとって「カルニータス(スペシャル)」はオリジナルのテイストを加えて、メキシコに存在するカルニータスをさらにブラッシュアップし、アップグレードしたスペシャルメニュー。メキシコ人にとっても衝撃的な感動を与える完成度に仕上がっています。
また、トルティーヤにチーズを挟んで焼いた「ケサディーヤ」(750円)もメキシコでは人気の軽食。使用しているのはメキシコの「オアハカチーズ」で、北海道の生産者に同店のために作ってもらっているのだそう。ここでしか食べられないメニューの一つであり、日本品質のメキシコチーズを使用している点でとても特別なメニューです。
![しらすのオムレツ ※2個単位のみで注文可](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_0ad258a585ef52cec6ec5c8e0aeef94d.jpg)
「しらすのオムレツ」(570円)は、日本文化とメキシコ文化を完全融合したメニューで、両国の人にとって共に新しさがありながら親しまれる人気メニュー。そして「短角牛のバルバッコア」(1,200円)も絶品。バルバッコアは燻製蒸し焼きの調理法のことで、メキシコでも一番手間のかかるタコスとして“タコスの王様”の地位に君臨しています。そのタコスを岩手県産の希少な短角牛を使用して作るのはとても贅沢で、感動もの。こちらもおすすめメニューです。
![ドリンクメニューも充実](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_51e7dd9c3644b4a82e4be87163d5bb63.jpg)
ドリンクも日本のナチュラルワイン、クラフトビールをセレクトし、食事の相性はもちろん日本の生産者を大事にしています。
朝9時から本格的なメキシコの朝食文化を体験できるタコス店。土日のみの営業なので、休日に彩りを加えてくれる素敵なブランチを楽しみに足を運んでみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
![ゆっきょし](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_11f39d3eff4562d9c4c43a3f042a4ec7.jpg)
『■カルニータス(スペシャル) 700円
「カルニータス」は、ラード(豚脂)で低温調理した豚肉ですが、
その上にカリッと仕上げた、自家製の「チチャロン」のトッピング!
具材が美味しいのは勿論、焼き立ての「トルティーヤ」は
風味と香りが良くて半端なく美味しくて、これまでに食べてきた「タコス」や
「ブリトー」とは全~くの別物で、大感動のゆっきょしでありまする~♬
このお店では、前日に茹でた(ニクスタマル化した)トウモロコシを
毎朝製粉してフレッシュなマサ(トウモロコシの生地)を作っておられます。
マサ作りは手間がかかるので、メキシコでもレストランに
内包されているところはほとんどないそうですが、
こうやって手間をかければ、出来上がりも違うんですね!
※「チチャロン」
乾燥処理した豚の皮を、高温の油で一気に揚げた食べ物
「タコス」の「タコ」は軽いと言う意味ですので、
軽食?(おやつ?)だと思っていましたが、このお店で
提供しているモノは、ちゃんとした一品料理なんですね。
隣席の客はアラカルトでは無く、おまかせで発注しており
次回は是非おまかせで、1軒完結ネタとして再訪したいお店であります』(ゆっきょしさん)
![どくだみちゃん](https://magazine.tabelog.com/uploads/2024/03/640x640_rect_ef0d2b7e7b94a7b9543d7050b3a3b141.jpg)
『甘いドリンクが苦手なのでお店の方に伺いライムソーダに。
フレッシュのライムがたっぷりでドライなソーダ。めっちゃ旨!
カルニータス(クラシック)はメキシコではメジャーなタコスらしいです。
豚の燻製肉をコンフィし、ほぐしたものがたっぷり。これはやっぱり美味しい!
サルサをたっぷりつけて。(サルサだけでもお酒が飲めそう!)
三軒茶屋店でいただいたカルニータス(スペシャル)はコンフィにした豚肉をほぐさず
カリッと焼き上げチチャロン(豚の皮を乾燥させ揚げたもの)をのせていました。
お店のスペシャリテというだけあって、スペシャルバージョンのほうがインパクトがありました。
それにしてもふらっと寄ってタコスを数枚おやつ代わりにいただけるってなかなか楽しい!
一人で5~6枚召し上がる方もいらっしゃるそうですが。。
毎回一人で行っているのですが、いつか二つからしかオーダー不可のしらすのオムレツが食べたい!』(どくだみちゃんさん)
※価格はすべて税込。