〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
Mill Ceppi(東京・千駄木)

2025年11月、千駄木駅から徒歩5分。歴史情緒あふれる谷根千エリアに、日本とイタリアの魅力を一皿にのせて届ける「Mill Ceppi(ミルチェッピ)」がオープンしました。

腕を振るうのは、本郷三丁目にあるイタリアンの名店「クリマ ディ トスカーナ」で、オーナーシェフ佐藤真一氏のもと、12年間研鑽を積んだ高佐侑矢シェフ。郷土料理から最新の調理法まで幅広い技術を習得し、その確かな腕前はイタリア料理コンテスト「プレミオアッチ」で2022年3位、2024年準優勝という実績にも表れています。今回、シェフに用意された新たなステージが、この「Mill Ceppi」。同店の運営元である株式会社FILAREの、谷根千エリアをさらに盛り上げたいという思いから生まれた店舗です。

店名「Mill Ceppi」は“沢山の薪”を意味するイタリア語。一日に千駄もの薪を伐り出したことに由来する「千駄木」の歴史から着想を得たそう。そんなストーリーを反映するように、店内は天然木が主役。テーブルもカウンターも一枚板を贅沢に使用し、温かみのある空間が広がります。1階は8席のカウンターのみ。頭上には薪をあしらった意匠が施され、ライブ感あるキッチンの臨場感を存分に楽しめます。2階には10名まで座れる大きな一枚板テーブルがあり、相席で賑やかに楽しむスタイル。また、6名掛けのカウンターもあり、アットホームでリラックスした雰囲気が魅力です。

看板料理のひとつ「長谷川自然牧場熟成豚 モリーゼ風パンパネッラ」1,320円は、自然に近い環境でじっくり育てた熟成豚を、イタリア郷土料理として仕立てた一皿。パプリカの香りと軽やかな酸味が後を引き、思わずワインが進みます。「白レバーのクリームブリュレ」880円は、レバーが苦手な人にもぜひ試してほしい名物。トスカーナ伝統料理フェガティーニを、香ばしくとろけるブリュレ仕立てにした、シェフの自信作です。

必ず食べてほしいのが「本日ジビエのメンチカツ」880円。全国の猟師から届くその日のジビエに合わせ、スパイスやハーブの配合を変えるこだわりよう。肉の個性を引き出すシェフの技が光る逸品です。「木の香りを纏った黒バイ貝煮」880円は檜やヒバなど、その時々の木の香りをまとわせるユニークな技法が味わえます。また「本日のペッシェクルード 自家製エビの魚醤のソースで」2,200円〜は、自家製魚醤から生まれる濃厚な旨みが特徴。どれもここでしか食べられない味が揃います。

日替わりのジビエパスタも外せない。一例として「本日ジビエのミートソース 薩摩ニホンジカのジュニパーベリー香るミートソース スパゲティ」1,980円は、薩摩ニホンジカの力強い旨みに、ジュニパーベリーの香りを重ねた一皿。山の景色まで思い浮かぶような奥行きのある味わいです。

料理に合わせたドリンクは、イタリアや日本のワインをはじめ、日伊のクラフトドリンクが多彩に揃っています。自家製のハーブやフルーツを用いたリキュールのカクテルも人気。自家製発酵シロップやジャムを使った一杯や、こだわりのフルーツジュース、ノンアルコールワインなども豊富です。
生産者の顔が見える食材を大切にしながら、日本の風土とイタリアの伝統を一皿に紡ぐ高佐シェフ。ジビエ、木々など山のニュアンスを感じられる多彩な料理の他、発酵など日本の伝統的な手法も取り入れた数々の料理が用意されています。イタリアを愛し、日本の魅力をもっと伝えたいという思いを込め、ふらりと寄れる地元の一軒家レストランを目指す「Mill Ceppi」。谷根千散策の途中に立ち寄るのはもちろん、食通の友人を連れての食事にもぴったり。千駄木に誕生した素敵な新店に、足を運んでみてはいかがでしょうか。
食べログレビュアーのコメント

『最近の谷根千のにぎわいは言うまでもないけれど、根津に比べて小洒落た店が少ない印象があった千駄木。そこに、見た目ウッディなバーのジビエのイタリアンができたと知り、日曜日の夕方に出かけました。
いただいたのは
白レバーのクレームブリュレ
シーザーサラダ
ふろふき冬瓜
戻り鰹のレアカツ
生ハム
ジビエのメンチカツ(この日は日本シカとイノシシ)
エゾシカのラザニア
ジビエには詳しくないですが、メンチカツの肉の味の濃さは唸りました。
そして一番気に入ったのは白レバーのクレームブリュレ。キャラメリゼが効いて、バゲットをいただいてふわふわ濃厚なクレームを堪能しました。
仕事帰りに、ワインと軽く美味しいものをつまめるお店が欲しかったので、そんな立ち寄りができそうです』(PinkDiaさん)

『オープンして2週間程かと思いますが料理提供やサービスのタイミングなど良く進めて頂き心地よい時間を過ごさせて頂きました。
店内は2フロアで一階はシェフズテーブル的なカウンター席、2階は大テーブルのダイニング見たいですが2階は見てません。
調理工程拝見したながらシェフやソムリエの方とお話しさせて頂くお料理はより楽しめました。
特に美味しかったのはメインの鹿ロースで火入れが完璧で2種類のブルネッロと共に最高でした』(Dillaさん)
※価格は税込。


