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若き店主のブーランジェリーと新商品が続出するのり弁
オープン日から行列のブーランジェリー
6月19日、 幡ヶ谷にブーランジェリー「Bread Ship」がオープンしました。店主は駒場東大前の人気店「ル・ルソール」で5年間シェフ・ブーランジェを務めていた張悠翼さん。今年で28歳です。
開店日にうかがったのですが、長蛇の列だったため諦め、後日改めて訪問。看板商品であるクロワッサンは、最近はやりの味が強くどっしりしたものではなく、軽やか。フランスの定番であるハムとチーズのサンド、ジャンボンフロマージュはバランスがとてもよく、一体感がありました。そしてふと買ってみた明太子パンが、具がたっぷりで抜群においしくてびっくり。他も制覇してみたくなりました。

Bread Ship
[東京] 幡ケ谷駅 90m / パン、スイーツ、サンドイッチ
3.32 38人
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
月曜日、火曜日
東京都渋谷区幡ヶ谷1-33-3 田中ビル 1F
令和も続くのり弁人気
7月7日、 飯田橋には海苔弁とおにぎりのテイクアウト専門店「のりや萬助」がオープンしました。7月18日に復活して話題の「紀の善」の角を曲がった路地にあります。
オープン記念の“懐かしのポリ茶プレゼント”に引かれて訪問。看板の「萬助の海苔弁当」(1,200円)は、銀鮭、牛のしぐれ煮、出汁巻き、ふき味噌、枝豆、しば漬けと充実の内容で高い満足感を味わえました。のり弁系では6月28日、渋谷スクランブルスクエアの東急フードショーエッジ内にオープンした「割烹かわだ」の「やみつき塩鮭弁当」(1,450円)も食べたのですが、こちらは小さくてものすごく塩っぱい大辛塩鮭がのっていて、ちょっとずつ齧りながら食べると、ご飯がやけに進みます。「のり弁」は人気商品だけに、工夫をこらした新作がどんどん出てきますね。


割烹かわだ 渋谷スクランブルスクエア
[東京] 渋谷駅 67m / 弁当
3.00 3人
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東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア B2F
有名日本料理店は新たなラーメンを、中目黒の人気創作和食店は麻布十番に進出!
出会ったことのない中華そば
2023年、西国立に誕生した「オーベルジュときと」は、想像を超えた“日本料理の未来”を提示し、グルメ界に驚きを与えました。そして同店で副料理長を務めていた佐澤慧さんを料理長に、6月17日、立川にオープンしたのがラーメン「MugiとButaヌードルス」です。
京都、ロンドンの日本料理店で活躍し、ときとでさらに視野を広げた佐澤さんの作り上げたスープは、きれいな味ながら、奥に複雑なうまみが見え隠れして、出会ったことのないような味。気が付けば飲み干していました。ベースは豚骨を鼻から尾まで余すところなく使う「ノーズ・トゥ・テイル」という手法のスープで、かえしは木桶仕込みの自家製醤油麹。とろけるようなチャーシューもおいしく、都心に出て来てくれないものだろうかと、切に願ってしまいました。

Mugi と Buta ヌードルス
[東京] 立川駅 268m / ラーメン
3.13 24人
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¥1,000~¥1,999
月曜日、日曜日
東京都立川市曙町2-15-9
「出汁」がベースの創作料理
6月27日、麻布十番にオープンした「kiso」は、中目黒の創作和食「nou」「iro」の姉妹店です。
「出汁」をベースにフレンチ、和食、中華の技法で料理を提供するというコンセプトで、コースだけでなく、アラカルトもOK。店内は檜の長いカウンターとテーブル、個室があり、上質な雰囲気。料理人は中目黒からのスタッフに加え、中華の名店で働いていた料理人も加わり、「鮎と日本茶の春巻き」「唐墨とキャビアの温かいビーフン」など、見た目も華やかで気になるメニューが揃います。このエリアの大人のニーズにしっかり対応したお店といえましょう。

kiso
[東京] 麻布十番駅 385m / 日本料理、フレンチ、居酒屋
3.59 108人
¥10,000~¥14,999
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東京都港区麻布十番3-5-13 麻布HAUS 2F
教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。最新刊『東京最高のレストラン2026』が12月に発売。10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。
食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/
※価格は税込です
文・撮影/大木淳夫















