創意と優しさが込められた、おまかせコースの一部をご紹介
コースはおまかせのみで、つまみは6品ほど、握り約13貫にしじみ汁という構成で50,000円。
ワインとも相性のよい、一品料理
最初に出されるのが、寿司屋としては意外性のある「生春巻き」だ。マグロ、マイクロハーブ、旬の野菜を巻いたもので、ヨーグルト、カシューナッツ、山ワサビを使ったドレッシングが入っている。頬張ると口の中にさまざまな香りが立ち上り、瑞々しい季節のサラダを一口で味わったような気分になる。

「小肌好き」を自称する幸後さんの「小肌フライ」も、ここに来たら食べたいとゲストが楽しみにする一品。握りよりも大きいサイズの小肌を酢で締めて、大葉とディルを添えてフライにする。淡白な小肌を引き立てるように、合わせるタルタルも白身だけを使ってさっぱりと仕上げている。

食べ疲れのしない、優しいバランスの握り
「小肌は寿司屋ならではの魚ですので思い入れが深い」と幸後さん。寿司職人の仕事の技量によっても味が大きく変化するところも魅力と話す。
軽やかに締めた小肌は、米の粒立ちが良くまろやかな酸が広がる優しいしゃりとの相性も抜群にいい。

魚は豊洲を中心に、全国からも取り寄せている。まぐろは時期によっての旬が味わえる。濃厚な脂を味わえる大トロだが、どこか透明感があるのはしゃりのやわらかい塩梅が関係しているようだ。

穴子は身がふんわりと軟らかく、口の中で香りと味わいがとろけて交わる。最後にこんがりと焙られた香ばしい部分が、濃厚な穴子の脂を引きしめてくれる。

寿司に合わせるワインも超一流
幸後さんを語るときに、寿司と共にあるもう一つの柱がワインだ。「すし匠」の中澤親方にすすめられて「西麻布 拓」へと移り、そこでワインを扱うようになった。その出会いが幸後さんに新しい扉を開いたという。修業の合間にソムリエの資格を取り、やがて1年間のフランス留学を果たすのだ。男性優位になりがちな体力勝負の寿司界で、自身の強みを探ろうという試みでもあったという。
店内にはエントランスに大きなワインセラーがあり、シャンパーニュやブルゴーニュなど銘醸地のワインがずらりと並び、ワイン好きを喜ばせている。

寿司の世界にしなやかな感性で新境地を切り開く「鮨 めい乃」。リラックスできる内装も寿司をのびのび味わうにはうってつけ。こちらでは季節の香り高い料理と共に、極上の魚を味わいたい。
※価格は税込



