NYから逆輸入のうどんと、あの有名弁当店のうどん

ブルックリンから逆輸入の店で“うどん飲み”

異色のうどん店も2軒出現しています。

12月23日、神泉にオープンした「hanon」は、ニューヨークのブルックリンで内田隆太さんらが立ち上げた人気店。入居していたビルの火災により立ち退きとなり、日本に逆輸入です。場所は昨年8月の新店アドレスでご紹介した「Luna e Gatto(ルナ エ ガット)」の隣で、決して目立つ立地ではないのですが早くもにぎわっていました。

魅力はなんといっても夜に“うどん飲み”ができるところ。「山芋柚子胡椒漬け」から「黒毛和牛ステーキ」まで15品の料理が並びます。お酒は、日本酒はもちろん、ワイン、ジンなどもすべて国産。圧力釜で調理するうどんはコシが強く、〆にぴったりです。天ぷらのトッピングが9種あるので、オリジナルなうどんの組み合わせも楽しめます。

天麩羅せいろ 撮影:大木淳夫

「hanon」の紹介動画はこちら!
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あの「峠の釜めし」のうどん

1月17日、 五反田JPビルディングのフードホール「五反田食堂」内には「荻野屋 回 -kai-」がオープンです。昨年は居酒屋「おぎのや食堂 神田店」やおにぎり店「おこめ茶屋 米米-めめ-」をオープンするなど、活発な展開をしている「峠の釜めし」で知られる荻野屋が今度はうどんに進出しました。

早速、名物!と書かれた「峠のかき揚げうどん」を注文。かき揚げには筍、突き合わせには紅生姜、ゴボウなど、釜めしでおなじみの具材が入っていて、うれしくなります。うどんは荻野屋の地元・群馬県産小麦を使った平打ち麺、汁は穏やかで優しいうまみ。17時からは一品料理もあり、今後アルコールも提供予定とのことなので、こちらもうどん飲みができそうです。

峠のかき揚げうどん 撮影:大木淳夫

年齢制限の大人の居酒屋と、ハードルの低い羊ビストロ

28歳未満は予約不可! 大人の居酒屋

どうにも気になって訪れたのが12月20日、赤坂にオープンした居酒屋「赤坂 港かっぽれ」です。渋谷などで人気の「活惚れ」の姉妹店ですが、こちらはなんと28歳未満は予約不可。入店時は身分証で年齢確認をし、偽りがあった場合3万円の罰金と退店というルールです。

店内はカウンターとテーブル、個室で、酒類の値段は高めの設定。料理のメニューに値段は記されていません。レシートを確認すると鯵フライ850円、筍の若竹煮750円といったところで、小ポーションなので、5皿以上は食べられます。駅からも距離があり、大人が好きそうなポイントがたっぷり。要保存でしょう。ちなみに同行者は28歳未満でも大丈夫です。

カニクリームコロッケ
カニクリームコロッケ   写真:お店から

羊料理をもっとカジュアルに

年末、グルメ界を賑わせたのは12月14日、虎ノ門ヒルズステーションタワーの「T-MARKET」内にオープンしたビストロ「ヒツジパブリック」です。「No Code」の米澤文雄シェフと「羊SUNRISE」関澤波留人シェフがタッグを。さらに「TACUBO」田窪大祐シェフや「méli mélo」佐藤大典シェフ、ラムバサダー福田浩二シェフなどが監修するメニューも並びます。

こちら、なによりいいのは羊肉をカジュアルに楽しめることでしょう。最近、ジンギスカンを筆頭に羊料理店が続々オープンしていますが、一般的にはまだ遠い存在。訪れた日も、隣は羊を初めて食べるという若いサラリーマングループでした。昼はラムバーガーがありますし、夜は手練れのサービスマンが丁寧に教えてくれるので、気軽に訪れてみてください。

ラムと揚げ茄子のアリッサバーガー
ラムと揚げ茄子のアリッサバーガー   写真:お店から

「ヒツジパブリック」の紹介動画はこちら!
https://www.instagram.com/reel/DE1yZAazmOd/?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

※価格は税込です

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

教えてくれた人

大木淳夫

「東京最高のレストラン」編集長 
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に「キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由」(堀江貴文)、「新時代の江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「にっぽん氷の図鑑」(原田泉)、「東京とんかつ会議」(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、「一食入魂」(小山薫堂)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事も務める。「東京最高のレストラン2025」が発売中。

文:大木淳夫