昼から“おいしい”はしご酒! vol.4 赤羽
酒場にも精通し、音楽界の食通としても知られる“グルメ番長”小宮山雄飛さんが教える、昼からお酒を楽しめる店を紹介する新連載。まだ明るい時間から飲み始め、ランチやおいしいアテを食するのは至福のひととき。一軒だけにとどまらず、また一軒とついはしご酒をしたくなる名店を、食べログでの人気店とともに2軒教えます。連載4回目は、昼から立ち飲みの中心地、赤羽の居酒屋で酔いしれます。
教えてくれる人
小宮山雄飛
1973年原宿生まれ原宿育ち。ホフディランのVo&Key。音楽界のグルメ番長の異名を持つ。特にカレー好きとして知られ、著書に「カレー粉・スパイスではじめる 旨い! 家カレー」(朝日新聞出版)、「簡単!ヘルシー!まいにちカレー」(主婦と生活社)などがある。2018年に日本初のレモンライス専門店「Lemon Rice TOKYO」を渋谷にオープン(現在はEC、イベント出店限定)。渋谷区初のCEO(chief eat officer)を務める。
【小宮山さんおすすめの店】立ち飲み いこい本店
今回、足を運んだのは、赤羽にある「立ち飲み いこい本店」。行き交う人々で賑わう赤羽駅からほんの数分、東口の歓楽街にある立ち飲みの名店だ。本店のほかに、支店と王子店を展開するこちらは、昼間から常連たちが思い思いに酒を楽しむ店として人気を博している。支店は、朝7時から飲む人たちで賑わうので常連向き。立ち飲み初心者には11時から営業する、こちらの本店がおすすめ。その昔、50~60年前に酒屋が半分角打ちを始めた歴史があり、缶詰などをつまみに出す店として営業。近くの警察や消防署、郵便局などに勤務する人たちや、タクシードライバーたちの憩いの場として親しまれてきた。45年くらい前に、2代目店長が築地に買い出しに通うようになり、メニューも増加。まぐろや野菜天、おからなど、今でも愛されている定番メニューが生まれた。
昼飲みで賑わう立ち飲みへ、いざ入店!
以前友人たちと赤羽で6軒ほど巡ったとき以来の訪問となった小宮山さん。外気温が高いためか、無人状態の外席を横目に、正面扉から店内へエントリー。コの字状に配されたカウンター席と、その外側に2人用の小テーブル(立ち飲み)があり、空いているスペースに案内される。
こちらの立ち飲みでは暗黙の了解的なルールが存在し、常連たちの空気を乱さないように振る舞うのが重要!ということで、デビュー戦でも難しくない!スマートに立ち飲みを楽しむための極意を、小宮山さんに教えてもらった。
ルールその1:大人数で来店しない。立ち飲みはおひとり様が主流であり、基本2人まで。
ルールその2:自分の位置が決まったら、斜め立ち。
自分のパーソナルスペースを狭く取り、多くのお客様が詰められるように配慮するのがスマート。