これがノルマ風トマトソースのカサレッチェの作り方!

濱口さんにノルマ風トマトソースのカサレッチェを作ってもらった。「パスタはソースとの一体化をいちばん大事にしています。このメニューはソースありきでパスタをチョイスしています。ソースはトマト、ナスなどを使ったシチリアでは定番。カサレッチェはシチリアのショートパスタで、S字形で食感が良く、トマトソースに絡みやすいですよ」とのこと。

手打ちパスタ・カサレッチェを作る。パスタマシーンに国産とイタリア産の小麦粉と水を入れる。「日本人の好む食感を求めて小麦粉の割合を模索しました。材料の割合でパスタの個性を出しやすいところが手打ちの面白さです!」
5、6分でパスタが押し出される
約10人前のカサレッチェ
奈良県の伝統野菜、大和丸なすをカット。皮がしっかりしていて水分が多いのが特徴
フライパンにオリーブオイルを入れ、軽く粉を打ったなすをしっかりと焼いておく
フライパンにトマトソース、バターを入れ火にかける
3分茹でたカサレッチェをトマトソースに加え、混ぜ合わせる
しっかりソースが絡み、水分が少なくなるまで加熱。この水分量の見極めがポイント!
皿にパスタ、なす、バジル、リコッタサラータを盛る

門上さんおすすめのパスタはこちら!

ノルマ風トマトソースのカサレッチェ 1,500円

白いリコッタサラータは雪のようにたっぷりと。厚めのなすの下は、赤いソースをまとったカサレッチェ。なすをくずしながら、チーズを絡めてパスタをいただくと、もちもちした食感の良さと歯を押し返してくるような弾力が感じられ、リコッタサラータの塩分がちょうど良いアクセントになっている。シンプルなパスタながら、食べ飽きることのない完成度の高さだ。

 

門上さん

手打ち麺。表面のツルッとした滑らかさに続くムチッとした弾力ある歯触りは感動的でした。トマトソースの甘み、酸味の良さ。チーズのコクの付け方などが見事。

手打ちパスタの販売も

店の今後については「夜、アラカルトで食べられるイタリアンが少ないので、今のスタイルを続けていきたいですね。このままスタッフのレベルなど店のクオリティーを上げられればいいな、と思っています」と濱口さん。さらに、「手打ちパスタの販売をしたいですね!」とも。期待大だ。

※価格は税込。

撮影:東谷幸一
取材、文:木佐貫久代