〈教えて! 祇園の宏美ママ〉

生粋の京都人に普段使いのお店を教えてもらいたい! そんな企画を叶えるべく、ナビゲーターをお願いしたのは、なんと祇園のお茶屋が母方の実家だったという宏美ママ。幼少期から京都のど真ん中で呼吸してきたホンモノの京都通に、とっておきのお店をおすすめしてもらいましょう。

教えてくれる人

古川宏美(宏美ママ)

1969年京都生まれ。平安女学院高校、追手門学院大学卒業。会社員3年の後、母方の家業、祇園甲部のお茶屋を継ぐ(4代目の現在は紹介制のお座敷バー)。子供の頃から食いしん坊話が親族内にいくつもあり。お酒も大好き。店の周年に来てもらうほど、ポンキッキ時代からガチャピン偏愛。趣味は長唄三味線、華道、観劇(歌舞伎、古典芸能、歌劇、ミュージカル、新喜劇等々)。

パンを買うなら?

総務省「家計調査」(2021~2023年)によれば、京都市がパンの購入金額1位なのだそう。確かに京都にはパンの名店が多いですよね。

「レストランやバーでもこちらのパンを使っているところが多いです」と宏美ママ。お気に入りの2軒を教えてもらいました。

HANAKAGO(烏丸)

1軒目は烏丸、室町通にある小さなパン屋さん「HANAKAGO」。「食べログ パン WEST 百名店 2022」 選出店です。

ラキテン
外観   出典:ラキテンさん
 

宏美ママ

好きなレストランやワインバーでのハナカゴさんバゲット使用率の高いこと、うちもお食事ワイン会などの時は内容を言うて、キタノカオリを使用した「バタール」、春よ恋の「クラシック」 、きたほなみ(全粒粉)の「トラディショネル」3種のバゲットからどれがいいかお任せして頼んでます。

写真:宏美ママ
 

宏美ママ

ワイン販売もされていて、「おつまみです」と書かれてるアンチョビブロッコリー、赤ワインで練られたハードパン、トリュフムッシューなどお酒にもよく合うものや、フランスのボーヌの街で「クロワッサンが一番おいしい」と言われるお店で働かれていた時の思い出のクロワッサンなども。

lierm
クロワッサン   出典:liermさん

Année(烏丸御池)

烏丸御池駅からすぐの「Année」はおしゃれなベーカリーカフェ。あんバター、クレープなど最近の流行をきっちり捉えています。

外観 写真:宏美ママ
 

宏美ママ

カフェもあり、クロックムッシュやキッシュ、サラダなどメニューも色々、パンのイートインもできます。行列の日も多いですが、15時頃からは待ち無しで入れそうどす。パン購入のみの場合は並ばずに入店して買えます。

ミースケ(^_^)
ハード系のパンも充実   出典:ミースケ(^_^)さん
 

宏美ママ

食パン、バゲットからサンド系、ケースにぎっしりのパン、パンプディング、バスクチーズケーキまで並んでます。買う頻度が高いのは塩バターパンどすやろか。 ワインイベントでこちらのパンが出ていたのが出会いで、以来、姉妹店の「カフェコチ」さん共々よせてもうてます。

文:古川宏美・食べログマガジン編集部