〈教えて! 祇園の宏美ママ〉

生粋の京都人に普段使いのお店を教えてもらいたい! そんな企画を叶えるべく、ナビゲーターをお願いしたのは、なんと祇園のお茶屋が母方の実家だったという宏美ママ。幼少期から京都のど真ん中で呼吸してきたホンモノの京都通に、とっておきのお店をおすすめしてもらいましょう。

教えてくれる人

古川宏美(宏美ママ)

1969年京都生まれ。平安女学院高校、追手門学院大学卒業。会社員3年の後、母方の家業、祇園甲部のお茶屋を継ぐ(4代目の現在は紹介制のお座敷バー)。子供の頃から食いしん坊話が親族内にいくつもあり。お酒も大好き。店の周年に来てもらうほど、ポンキッキ時代からガチャピン偏愛。趣味は長唄三味線、華道、観劇(歌舞伎、古典芸能、歌劇、ミュージカル、新喜劇等々)。

ちりめん山椒買うなら?

何度か京都に行っているとお土産もマンネリ化してきませんか? そんなお悩みに応えるべく、専門店以外でおいしい「ちりめん山椒」を紹介します。いろいろなところで売っている「ちりめん山椒」だからこそ、地元の方のお墨付きだとうれしいですよね。

そこで、京都の宏美ママが普段使いするお店を教えてもらいました。

のと正(清水五条)

1軒目は清水五条にある川魚専門店の「のと正」。建仁寺の近くですが、賑やかな通りではないので、まさに地元の人のお気に入り、という雰囲気。

栗太郎★
外観   出典:栗太郎★さん
 

宏美ママ

家でいただく鰻はのと正さん!な我が家、川魚屋さんなので小鮎や本もろこの甘露煮と並んでいるちりめん山椒もおいしく、一緒によく買います。望むおじゃこが無い時は作らないとおっしゃる逸品どす。

「ちりめん山椒」 写真:宏美ママ
 

宏美ママ

11月20日にお嬢さんがお店の北裏に「鰻と、COFFEE」をオープンされ、うな重、うなぎ茶漬け、自家焙煎コーヒー、お酒類もあり。

津乃吉(清水五条)

こちらも同じく清水五条にある「津乃吉」。お遣い物やお土産にもぴったりのお店です。

 

宏美ママ

看板商品でもある山椒じゃこ。厳選素材を活かすため、蒸し上げたおじゃこを前日に作られた出汁醤油に数時間漬け込み、炊かはらへんそうどす。柚子じゃこ、海苔じゃこもあり。

ちりめん山椒
ちりめん山椒   写真:お店から
 

宏美ママ

この製造工程の出汁醤油を熟成させた「京だし」をはじめ、「ごはんのお供とおくりもの」の津乃吉さん、多くの商品を出したはるので店頭、ホームページで見てみておくれやす!

文:古川宏美・食べログマガジン編集部