雰囲気も素晴らしい、おすすめの3店

青山ビルにオープンした中東料理

「STELLAR WORKS Restaurant」 
「STELLAR WORKS Restaurant」    写真:お店から

3月2日、青山一丁目駅直結の青山ビル2階にオープンした「STELLAR WORKS Restaurant」は覚えておきたい一軒です。広々とした空間にメインとなるダイニングルーム、注目の家具ブランド「STELLAR WORKS」のショールーム、カジュアルバー、プライベートバー、テラスが入り、開放的な雰囲気。エグゼクティブシェフは南青山時代の「ピエール・ガニェール・ア・東京」料理長としても有名な入江誠さんで、その実力を存分に生かした多様な料理をアラカルトで食べられます。特にスパイス使いが絶妙で、ホタテ貝と塩レモンのリゾット、クミン風味の羊のブロシェットなど名物になりそうなメニューも多く、さまざまなシーンで活用できそうです。

ポップアップから実店舗になったメキシコ料理店

「MIXTEKO TOKYO」
「MIXTEKO TOKYO」   写真:お店から

雰囲気の良さで言えば3月1日、麻布十番にオープンしたメキシコ料理店「MIXTEKO TOKYO(ミックステコトーキョー)」も注目です。シェフはメキシコやナパバレーなどで16年の経験を持つカルロス・ソラナさん。パートナーのミチさんと共に、ポップアップレストランからスタートし、駒沢でのテイクアウト店を経て、ついに実店舗に。新築の白い外壁のビルながら、大黒坂から1本入った路地の坂の途中で隠れ家感満載です。

「MIXTEKO TOKYO」
「MIXTEKO TOKYO」   写真:お店から

茶色を基調にした店内もセンス良くまとめられ、まさに上質なメキシコ料理店。私が訪れた火曜日は、週に1度の「Taco Night」で、3,000円で好きなタコス2個+ドリンクの日。本格的なタコスを堪能しましたが、通常は9,400円のおまかせコースか6,500円のショートコースで、海や山の幸を使った、さらに深遠で繊細な料理を楽しめるようです。

毎月変わるアラカルトメニュー

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「繁邦」白いんげん豆とトレビスのパスタ 2,400円   出典:jack 19791126さん

そして、先月の「新店アドレス」でパンのおいしさをお伝えし、再訪を誓った恵比寿の「繁邦」へディナータイムに行ってきました。朝9時からはベーカリーとカフェ、17時からは照明を落として落ち着いた雰囲気のビストロになります。カウンターと個室があり、料理は「sio」出身のオーナーシェフ青木虎太郎さん25歳のワンオペ。席が埋まると大忙しになるものの、シェフの目配り、気配りが素晴らしく、気持ちよく時間を過ごせます。センスを感じる、食欲をそそるアラカルトメニューは毎月変えたいとのことでしたが、生ハムの出汁を吸った白いんげん豆とトレビスのパスタなど、素晴らしい味でした。

ついにオープンのマーケットと、食べログ全国1位ピザ店の東京進出

注目店が続々! 麻布台 ヒルズマーケット

中目のやっこさん
「麻布台やま幸鮮魚店」やま幸厳選本まぐろ握り7貫 3,780円   出典:中目のやっこさんさん

昨年11月に開業した話題の施設、麻布台ヒルズには3月13日「麻布台ヒルズ マーケット」がオープンしました。高級まぐろの代名詞となった「やま幸」の「やま幸鮮魚店 麻布台」、「ライバルは銀座の一流寿司店」と公言し、一級の魚だけを扱う魚店として有名な「根津松本」の「根津松本 麻布台」、和牛で有名な「日山」の「日山WAGYU 麻布台ヒルズ店」、無添加の漬け物専門店「菜香や」など、眺めているだけでも楽しいお店が並びます。

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「根津松本 麻布台」   出典:みかどmikadoさん
お肉モンスター
「日山WAGYU 麻布台ヒルズ店」   出典:お肉モンスターさん
Savoureux
「鮨さいとう 麻布台」   出典:Savoureuxさん
「鳥おか」
「鳥おか」   写真:お店から

レストランは「鮨さいとう 麻布台」、「鳥しき」系の焼鳥「鳥おか」がありますが、なかなか予約が難しいので、おすすめはベトナム料理の「カム バイ スタンドバインミー」です。

「カム バイ スタンドバインミー」八角薫る越南式豚角煮フォー 1,800円 写真:大木淳夫

かつてこのコラムでも紹介した自由が丘「ラトリエ・ドゥ・スタンドバインミー」や今年1月、祐天寺にオープンした「スタンドボブン」などで快進撃を続ける白井瑛里さんの最新店。総菜販売だけでなく、予約不要のカウンター6席を併設しています。フレッシュマンゴーの生春巻きやマッシュルームのバインミーなど、無添加・無化調にこだわる洗練された料理は健在。なんといっても自家製の米麺・フォーのおいしさは群を抜いているので、ぜひ召し上がってみてください。

ちなみにやま幸の特選焼魚弁当、菜香やのアボカドのぬか漬け、日山のヒレカツなども美味でした。

ふわふわの食感のピザ

中目のやっこさん
「400℃ PIZZA TOKYO」FNT 3,000円   出典:中目のやっこさんさん

話題と言えばこちら、3月19日に牛込神楽坂にオープンした「400℃ PIZZA TOKYO」を忘れてはいけません。なんと食べログの全国ピザ部門で第1位の岡山のお店が、東京に進出です。名物という、モッツァレラとブルーチーズにハチミツをかけて食べる「FNT」をオーダーしましたが、ナポリピッツァとはまるで違うふわふわの食感は驚きで、チーズのとろけ具合もすごく、生地で掬っていただきました。本店と違ってピザ窯ではなく、ピザチェーンなどで活用されているコンベア式のピザオーブンを使用していて、次々にピザが焼きあがるので、行列ができてもそれほど待たずに食べられます。

わんこそばの餃子バージョンと、まだまだ続くおにぎりブーム

味変も楽しめるわんこ餃子

「馬場餃子」
「馬場餃子」   写真:お店から

カジュアル路線で楽しいのは2月26日、高田馬場にオープンした「馬場餃子」です。わんこそばならぬ、わんこ餃子システム。1皿5個の餃子が2皿までは問答無用で提供され、3皿目からは好きなだけ注文できます。ちなみに私が訪れた時点での最高皿数は男性15皿(75個!)、女性12皿(60個!)とのことでした。食べ物のメニューはこの焼き餃子のみですが、小皿はたくさんあるので、醤油、酢、ラー油をそれぞれ皿に注ぎ、味変を楽しんでください。

まだまだブームのおにぎり店

自称独り者グルメ
「TARO TOKYO ONIGIRI RAYARD MIYASHITA PARK」   出典:自称独り者グルメさん

続々と新しいお店が増える「おにぎり」ですが、3月15日には 渋谷のミヤシタパーク2階に「TARO TOKYO ONIGIRI RAYARD MIYASHITA PARK」がオープンしました。テイクアウト専門で、海苔は別添えで後から巻くタイプ。食感と香りを楽しめます。メニューは「祇園さゝ木」コラボのちりめん山椒味や、ローストビーフで包み、トリュフソースを使ったおにぎりなどバラエティ豊か。しかもこちら、3月13日には新宿御苑内にもイートインのお店をオープンしています。

ちなみに行列のできる恵比寿「おにぎり維心」も4月26日に開業する「五反田JPビルディング」にオープンとのこと。まだまだブームが続きそうです。

※価格は税込。

写真:大木淳夫
文:大木淳夫、食べログマガジン編集部