〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
繁邦(東京・恵比寿)
2024年2月14日、恵比寿に「繁邦(シゲクニ)」がオープンしました。「食べログ パン TOKYO 百名店」に選ばれ、平日でも行列が絶えない人気ベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」が一時休業し、恵比寿にて朝昼ベーカリーカフェ、夜ビストロの店として再出発しました。
「しげくに屋55ベーカリー」は2014年、高円寺中通り商店街にオープン。国産小麦100%で、酵母やバター、砂糖、塩などすべての材料にこだわって作ったパンは、奥深いおいしさで老若男女問わずに愛され、遠方からファンもわざわざ訪れるほど人気がありました。
オーナーの息子である青木 虎太郎さんはフランス料理の道に進み、専門学校卒業後、代々木上原の「sio」で修業し、料理人として活躍します。その虎太郎さんがシェフとなり、業態変更してオープンしたのが「繁邦」です。
場所はJR恵比寿駅近く、大通りから一本裏に入った住宅街の中にあり、まるで隠れ家のような趣があります。入口を入ってすぐの場所にはショーケースが置かれ、「しげくに屋」のパンを買うことができます。その奥にカウンター席があり、さらに奥にはテーブル席もあります。京都のビンテージランプショップ「ARUSE」で選んだというカウンター上の照明は一つ一つに異なる趣があり、こだわりのインテリアがおしゃれです。
朝、昼は9時から15時まではベーカリーカフェの営業となり、ランチだけでなくモーニングも楽しめます。フードは「しげくに」のパン2種とスープが付いた「繁邦セット」と、2種類のオープンサンド、クレープの4種類。このほか、コーヒーや自家製柚子シロップ、長野の農園から取り寄せたりんごジュースなどのドリンクがそろいます。
2月に用意されていたスープはミネストローネ。肉類を使わず、じっくり野菜の旨みを引き出したスープは滋味豊かな味わいといいます。
オープンサンドはカリッと焼いたカンパーニュに、季節の野菜などを使ったフランス料理ならではの総菜がのせられます。クレープ好きにおすすめしたいのが、国産小麦を使ったクレープ。こんがりと香ばしく焼かれたクレープに発酵バターとレモンを添えていただきます。小麦本来の味を堪能できるクレープです。
夜は、ソムリエの選んだワインと共に旬の食材を活かしたセンスの良い料理をアラカルトやコースで楽しめます。
落ち着いたたたずまいの中で、丁寧に作られた料理の数々。予約困難になる前に訪れてみてはいかがでしょうか。
食べログレビュアーのコメント
『牡蠣とじゃが芋のオープンサンドは
カンパーニュがパリカリに焼き上がっていて、
牡蠣のバター・ソテーが焦がし感を纏ったミルキーさで、
キャベツのしんなりと繊維感の相半ばした歯ざわりと
じゃがいものほっくりした素朴さが良く合う。
浅煎りで綺麗な味わいの(Raw Sugar Rostの)コーヒーと良く合った』(えこだねこさん)
『この日の繁邦セットはミネストローネスープ
野菜がよく煮込まれていて、いんげん豆が入っているのでお腹も膨れます。
デザートはクレープだけなので、そちらも頂きました。
フライパンでシンプルに焼いてグラニュー糖をかけて、発酵バターとレモンを絞って食べます。モチモチしていて、周りはパリパリ、とても美味しいクレープでした』(じゅみりんさん)