高級食材だらけ? 普通じゃないラーメン店だからいい!

神戸ビーフ麺

そして「らぁー麺なかじま」を語る上で外せないのが高級食材系メニュー。その代表格が「神戸ビーフ麺」10,000円です。
ラーメンを兵庫県・川岸牧場産の特選神戸牛のサーロインが一面に覆ってきます。スープのベースこそ基本の「らぁー麺」と同じですが、神戸牛から出る肉のうまみが混ざり合い、数段階パワーアップしています。

卵のソースで味変も

途中で卵を使ったソースを上からかけると、極上のすき焼きのような味わいに。
価格こそ10,000円と高くはありますが、原価から計算すると本来は2倍は取らなければいけないぐらいの材料費がかかっているそうです。

特選神戸牛のサーロイン

ちなみに一番値段の高いラーメンは「熊の掌らぁー麺」でなんと45,000円! ラーメンの上に熊の掌が丸々一本のってきます。
「食十二ヶ月 中島武 西麻布」ではこの熊の掌が目玉メニューとなっており、特に中国からの客に人気があるそう。なんでも中国では昔は普通に食べられていたのですが、今では乱獲で食べられなくなっており、熊の掌を求めわざわざ食べに来るそうです。
しかし、このラーメンが注文されたのは取材時点でまだ1度だけとのこと。

薬膳スープらぁー麺

それらのメニューに隠れながらも侮れない存在なのが「薬膳スープらぁー麺」2,000円。
料理長の岡田氏が薬膳調理指導員の資格を持っているという本格派。食べると血液さらさら、新陳代謝が活発になり美肌効果も期待できるとのことで、今ブームにもなっている薬膳火鍋の高級店の味にも引けをとらず、この味にハマる人は多そうです。
さらに、添えられてくる香菜(シャンツァイ)がこのラーメンにまたよく合います。

料理長の岡田三郎氏

ラーメンだけではなくサイドメニューも要チェック!
最後に紹介するのは「鶏そぼろ山椒生姜めし」280円にトリュフをかけた「鶏そぼろ山椒生姜めし トリュフがけ」1,280円。

鶏そぼろ山椒生姜めし トリュフがけ

生姜を利かせた鶏肉がたっぷり入った炊き込みご飯です。そしてこのご飯の上に、生卵をかけ、下が隠れるほどのトリュフを削っていくという贅沢なご飯。
卵とトリュフの相性が良く、またご飯の中に粒ごと入っている山椒が良いアクセントになっています。

これでもか!とトリュフをかけてくれる

ラーメン店にしては値段の高いメニューも多いですが、その分高級食材を惜しみなく使用していることがどの料理からも感じ取れるので、食べれば納得することができるはず。

近年ラーメンは1,000円の壁を超えたともいわれることが多くなり、こうしたラーメン店が生まれたのも時代の必然と言えます。むしろ数多くの業態を持つ「際コーポレーション」だからこそ、今の価格での提供が実現できたのは間違いないでしょう。

※価格はすべて税込

文:小林孝充、食べログマガジン編集部 撮影:ジェイムス・オザワ