〈ニュースなランチ〉

毎日食べる「ランチ」にどれだけ情熱を注げるか。それが人生の幸福度を左右すると信じて疑わない、編集部員や食いしん坊ライターによるランチ連載。話題の新店から老舗の新メニューまで、おすすめのランチ情報をご紹介!

“元祖”にインスパイアされた100%手作りハンバーガー

レトロアメリカン風な赤と白のオーニングが目印

JR代々木駅から徒歩15秒。西口のスクランブル交差点からすぐの場所で、赤と白のオーニングが目をひくレトロアメリカンな雰囲気のハンバーガーショップ。ここが、行列店として知られ「食べログ ハンバーガー 百名店」にも選出された「BAKERY & BURGER JB’S TOKYO」だ。
「野菜を食べるカレーcamp」「ごちとん」といったカルトな人気を誇る業態を創業した経歴をもつブルース佐藤氏と、元舞台俳優という異色の経歴を持つ西岡 仁氏が立ち上げた株式会社ブルース&ブラザーズが手掛ける店で、パンやソースまで自家製という100%手作りバーガーが、ワンランク上のファストフードランチとして話題を集めている。

店舗のオペレーションや調理を統括している取締役社長の西岡 仁氏。週1、2回は店舗にも立っている
毎日店内で焼き上げている食パン

味や素材にこだわるグルメバーガー店は数あれど、パンまで手作りしているのは非常に珍しいだろう。
また、現在は丸パン(いわゆるバンズ)も選べるものの、食パンではさむスタイルも特徴的だ。「それはサンドイッチでは?」と言う勿れ。じつは本場アメリカでは“パティメルト”と呼ばれ、ハンバーガーの原型とも言われている。そんな“元祖ハンバーガー”にインスパイアされたスタイルなのだ。

丸パンも自家製。表面にバターではなく牛脂を塗って鉄板で軽く焼き目をつけてからパティをのせる

自家製バンは食パン、丸パンともに北海道産小麦粉とバターを毎日お店でこね(マーガリンやショートニングは不使用)、しっかり発酵させたのちにオーブンで焼き上げている。
オープン当初は余ったパンを「おすそわけ食パン」として店頭販売して大好評だったが、現在代々木本店では余ることがほぼないため、食パンのみで販売することはごく稀。それでも、現在も問い合わせが絶えない人気ぶりだ。
ほどよいふんわり感と小麦の香りをシンプルに楽しめるこのパンがあってこそ、安心でおいしい手作りバーガーが完成する。

スマッシュすることで外側はカリッと、中はジューシーに焼き上がる

主役となるパティはボリュームたっぷりで、つなぎなしの牛肉100%。オージービーフの赤身と脂身をブレンドした新鮮な粗挽き肉を、注文毎に鉄板でスマッシュして(押し付けて)焼成。表面はカリッと香ばしく、旨みを閉じ込めた肉肉しい味わいを堪能できる。

豆乳と塩麹をベースにしたマヨネーズ

クリーミーなマヨネーズも、豆乳と塩麹をベースにした自家製。ボリューミーなパティとのバランスを考慮し、卵を使用せずさっぱりした味わいに仕上げている。
ピクルスは、国産きゅうりを使用。浅漬けにすることで、酸味の強すぎないフレッシュな味わいで肉の旨みを引き立てる。