【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#158】「ホールスパイスカレー青藍 恵比寿店」

食べログ カレー TOKYO 百名店」にも選出されている高円寺の人気店「ホールスパイスカレー青藍」が、恵比寿に2号店となる「ホールスパイスカレー青藍 恵比寿店」を2024年2月27日よりスタートさせました。

こちらの場所はさまざまな間借りカレー店が入っていた黄色いビルの4階。実は青藍 恵比寿店も間借り形式なのです。そもそも青藍は高田馬場で間借りカレー店としてスタートしたお店(詳しいお店の成り立ちは過去の記事をご覧ください)。

そう考えると自然な流れであり、先日ご紹介した「カレースタンド ワッカ」も人気店の2号店でありながら間借りスタイルということもあり、今後このようなスタイルは増えていくのかもしれません。

店内は広々とした空間ですが、しばらくは1人営業なのでカウンター席のみの使用となるそうです。

メニューも絞ってチキンカレー1種。これをスパイシーにするか否か、副菜付きの定食にするか否か、ご飯の量をどうするかという選択が基本で、他にトッピングもあります。

「スパイシーチキンカレーZ定食(小サイズ)」に「春菊ポテトサラダ」と「チーズ」をトッピング

「スパイシーチキンカレーZ定食(小サイズ)」1,150円に、「春菊ポテトサラダ」300円と「チーズ」200円をトッピングしていただきました。

副菜は日替わりで、この日は大根マスタード、パクチー、キャロットクルミクミンラペ、アンチョビキャベツ黒胡椒、紫キャベツ塩こんぶという組み合わせ。

まずはカレーから。口に運ぶ前からスパイシーな香りが鼻腔をくすぐり、一口味わえば「ガリッ」と弾けるホールスパイスの鮮烈な香り。粗挽きだからこその香りの強さ。これこそ青藍のカレーです。店名にスパイスカレーではなくホールスパイスカレーだとあえて書いているのも伊達ではありません。青藍のカレーの中でもスパイシーチキンカレーZは「香りを食べるカレーライス」なのです。

副菜の野菜惣菜はそれぞれ優しい味わいで、カレーの味を邪魔せず引き立てるもの。混ぜながら食べていくと変化が出て最後まで飽きません。

春菊ポテトサラダも粗挽き胡椒の刺激と春菊のほのかな苦みがカレーと絶妙に合います。

チーズは注文が入ってから1皿ずつ削りたてのパルミジャーノレッジャーノをたっぷりと。これもチーズ好きにはたまりません。

また、ご飯も青森産の「まっしぐら」を硬めに炊いたもので、カレーを食べるためのご飯となっているのも良いです。

やはりおいしい。この日は店主の梶田さんご本人が作っていたので当然といえば当然ですが、違う場所でも味のクオリティが落ちないのは流石です。

2号店についてお話をうかがってみると「以前からお店は増やしたかったんです。高円寺とは違う雰囲気の街でやってみたくて。しかし最近は良い物件がなかなか無い。家賃も高くなっていますから。そこで以前自分も間借りからスタートしたのもあって間借りできる物件を探したら、ちょうど良いこちらが見つかったのでスタートしました」とのことでした。

今後お店は増やしていくのか聞いてみると「まだそこまでは考えていません。増やすとなると人を育てないといけないのですが、時間がかかりますから、まずはここを定着させるために先のことは考えずしっかりとやっていくつもりです」と。

やはり飲食業界はどこも人手不足のようです。そんな中でも新たな地に攻めに行ったその姿勢が素晴らしいです。現在こちらの恵比寿店は店内飲食のみならずテイクアウトやデリバリー(フードデリバリー業者による)もしているとのこと。

間借りということで昼のみの営業ですが、恵比寿近辺在住在勤の方は要チェックですよ。

※価格はすべて税込

撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部