【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#153】「カレースタンド ワッカ」

大阪・関目でイタリアンバルとしてスタートし、創作カレーでも人気店となり、東京・八丁堀に移転した「ジャパニーズ スパイス カリー ワッカ」が、その姉妹店である「カレースタンド ワッカ」を南新宿駅近くにオープンさせました。

八丁堀のお店は大阪的な創作カレーや独創的なスパイスおつまみでお酒を飲むスタイルなのに対して、南新宿のお店は「カレースタンド」と名乗るくらいですから至ってシンプルにカレーライスという形を貫いています。

「色々と世の中に個性的なカレーが出てきて、自分自身もそれを作っている中でシンプルにうまいカレーライスを食べたいと思うことが増えたんです。それを自分のお店でやってしまうとコンセプトがブレるので、ならば別のお店を開いて出そうと考えました」と語るシェフ。その言葉通り、カレーとライスに箸休めの赤玉ねぎのみという実にシンプルな形のカレーライス。

お店はバーの間借りという形で月から金曜の昼のみの営業。カウンター席のみですが、サクッと食べて出るスタイルのカレースタンドとしては十分です。

メニューは「南インド式チキンカレー」900円と「ゴア式ポークカレー」1,000円の2種。あいがけは無いのでどちらもご飯少なめでいただきました。

「南インド式チキンカレー」

チキンは南インドのチェティナードチキンにも近いスパイス使いでありながらそのままではなく、日本人が想起するカレーライスにも近づけた仕上がり。ニンニクもショウガも使わずシンプルを極めた形でありながら十分な深みを感じ、唐辛子と黒胡椒のベクトルの違う辛みが融合して心地よい刺激もあってまさにシンプルイズベストなおいしさ。

「ゴア式ポークカレー」

ポークはゴア名物ポークビンダルーをベースとしながら竹炭を使い、漆黒のグレイビーの中に鎮座する存在感ありすぎる豚軟骨。とろとろに煮込まれた豚にビンダルーらしい適度な酸味とデトックス効果もあると言われる竹炭によってしつこくない仕上がりが見事です。

卓上のスパイスビネガーはカレーの味変に使えるもの。ポークの酸味を強化するのにも役立ち、ニンニクも入っているのでチキンのパンチを増すのにも役立ちます。

実はこちらのお店を開く前に、水天宮前駅近くでワッカの名前を語らずに「ラムキーマ」というお店も展開しているのですが(現在休業中、春頃からカレースタンドとして復活予定)、そちらではシンプルなラムキーマを提供していました。そのラムキーマも南新宿のお店で来週から提供予定とのことで、ますます楽しみが増えます。「働いてくれる人さえいれば、2号店、3号店と増やしていきたいんです」と語るシェフ。

まずはこのシンプルなおいしさのカレーライスを。そして八丁堀では工夫に工夫を重ねた個性的なカレーとスパイス料理を楽しみ、新たな展開を待つことをおすすめします。

※価格はすべて税込

撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部