定食王が今日も行く!Vol.40

やみつきコロッケ&メンチの虜になる、肉の大山は肉&揚げ物天国!

春の“コロッケ呑み”!

贅沢行事に大行列

 

上野御徒町の中央通りは、いつ出かけても週末は観光客でいっぱいだ。昼飲み、せんべろスポットとしても人気の高い通りゆえ、地元の人たちも路上で陽気に騒ぎ賑わいを見せる、とてもハッピーなエリアだ。

 

そんな中で圧倒的に長い行列を作るのが、食肉卸問屋が直営する「肉の大山」だ。店頭の揚げ物コーナーにぎっしり並べられたダークブラウンの揚げ物カラーは垂涎ものだ。

店先の立ち飲みコーナーでは、店頭で揚げ物を買って“コロッケ吞み”を楽しんでいる人で混雑している。また3月、4月はここでコロッケやメンチを購入して、上野公園でのお花見に向かう人も多くいるそうだ。この行列に惑わされずに奥に進んでいくと、カウンター席、テーブル席がある食堂が現れる。

 

創業は1932年、86年前と古く、食堂を始めたのは37年前からだ。今では守谷SAなどでも販売されている人気店だ。

制覇したい!階級別メンチと

やみつき&カレーコロッケ!

 

平日のメンチ&コロッケ定食は680円。週末は自分の好きなおかずにライスセットをつけて定食をカスタマイズできる。メンチカツは、やみつきメンチカツ120円、特製メンチカツ200円、匠の和牛メンチカツと400円と3段階の階級があり、上の二つは売り切れなどで、なかなか食べることができない。

今回は名物、やみつきコロッケ、カレーコロッケ、やみつきメンチをチョイス!

揚げ物専用のソースは、なんと醤油ベースのソースなのだ! この店の揚げ物用にチューンアップしており、和風なのだがとろみなどテキスチャーはソースのようで、コロッケやメンチカツにもよく絡む。

 

コロッケは、肉屋のコロッケにありがちな肉の主張は控えめだ。じゃがいもの甘みを感じるシンプルな逸品! 表面はサクサク、中身はホクホク。まさに昭和の味。自分も幼少の頃、近所の精肉店で親に買ってもらって食べたコロッケの味が、鮮明に残っている。それを思い出させる、懐かしさの味だ! カレーコロッケはお酒にぴったり! 少しずつかじれる平たく薄いシェイプ、酒のおつまみにはぴったりだ!

お得なステーキに絶品ハンバーグ

焼豚炒飯で、肉ヘブンへ昇る!

 

“肉の”という枕詞でわかるように、この店の真骨頂は肉にあり! 150gで650円という激安な大山ステーキに、180gで864円とステーキより高い大山ハンバーグ! 平日ランチでは950円でこのステーキが食べられるという。腹一杯食べたい学生にはぴったりだ。また10種類以上のステーキチョイスがあり、量より質だ!という方には特選和牛サーロインステーキ5,400円もある。

そして特筆すべきは絶品ハンバーグだ。肉のジューシーさだけではなく、パンチが効いたスパイスに、照り焼きのような甘いソースが合う! お互いを引き立てあって、口の中で旨味が爆弾のように弾けるのだ。

そして悶絶する旨さと言っても過言ではないのが、自家製焼豚をのせた炒飯。焼豚の甘辛タレと鉄板でジュウジュウと音を立てる炒飯の相性が抜群! まさに理想のカップルだ。

料理が出てくるためのつなぎとして、人気なのが大山名物特製煮込み。近所には「大統領」などもつ煮込みの名店もあるが、ちゃんとモツ処理を施した優しい味に、ほっこりお酒もすすむ。

 

コロッケを目的に訪れても、ほかの揚げ物や肉料理にどんどん浮気して、ご飯もお酒も進んでしまう。揚げ物、肉天国へ昇りたい! 平日もオススメだが週末こそ、だらだら昼飲み、せんべろを堪能できる大衆食堂を堪能してほしい。