〈食通が占う、2024流行る店〉

話題のシェフが手がける新店が続々とオープンしたり、有名レストランが名を連ねる「麻布台ヒルズ」が待望の開業を迎えたりと、飲食業界の活発な動きを体感することができた2023年。2024年も、たくさんの食体験との出合いが叶いますように!

そんな願いを込め、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。2024年注目の「ブレイクしそうな店」「2,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。

今回は、食べロググルメ著名人の門上武司さんに、お答えいただきます。

教えてくれる人

門上武司

1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)など。年間外食は1,000食に及ぶ。

Q. 2024年に〈ブレイクしそうな飲食店〉はどこですか?

A. 「なかむら」です

写真:門上武司

静岡は天ぷらの名店「成生」での修業を経て、昨年5月に焼津に開店した「なかむら」。

生のしらすを大葉で包む 写真:門上武司
新じゃがいも 写真:門上武司

同じく焼津にある「サスエ前田魚店」の前田尚毅さんが「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演された時に、「最終兵器」と紹介されたお店です。

2024年、天ぷら界をリードする存在になり得ます!!

Q. 2024年に〈ブレイクしそうな2,000円以内の料理〉は何ですか?

A. 「イタメシ サクラ伊食堂」の「カチョ・エ・ぺぺ」1,650円です

カチョ・エ・ぺぺ 1,650円 写真:門上武司

どのジャンルも古典が見直されています。イタリアでは「カチョ・エ・ぺぺ」というチーズと黒コショウだけのシンプルなメニューを、最近目にすることが多くなりました。ここではスパゲットーニというやや太めのパスタを使用。ねっとりと絡みつくチーズの味わいとパスタとの相性はリピートしたくなります。

5912t
出典:5912tさん

※価格は税込です。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

文:門上武司、食べログマガジン編集部