教えてくれる人
はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。
足立区梅島にある人気洋菓子店「パティスリー ラヴィアンレーヴ」。国内最大のコンクールで1位に輝いたトップ オブ パティシエが作るスイーツは、繊細かつ華やかでとても魅力的です。中でもピスタチオを使ったケーキは、そのかわいらしい見た目とおいしさからスイーツ好きに大人気。
今回も“食べると笑顔になる”そんな絶品スイーツをご紹介します。
確かな腕で作るキュートなスイーツの数々
「パティスリー ラヴィアンレーヴ」は、東武スカイツリーライン・梅島駅から徒歩5分。さまざまな飲食店や低層マンションが立ち並ぶ旧日光街道沿いにあります。
店名の「ラヴィアンレーヴ」とは、フランス語で「夢の人生」という意味。お店の洋菓子を食べて夢のような時間を過ごしてほしいという、オーナーパティシエ・北西大輔氏の思いが込められているそう。
北西氏は高校卒業後、地元のパティスリーで修業をスタート。そして数年後にパティシエの腕をさらに磨くため、パーク ハイアット 東京に入社し研鑽を積みます。ホテル勤務中の2006年には、国内最大のコンクール「ジャパン・ケーキショー東京」で優勝。その後、パリの有名パティスリーに渡り、その間にもフランスの複数のコンクールで準優勝や入賞を果たします。帰国後は、マンダリン オリエンタル 東京のスーシェフに就任。そして2014年に同店をオープンしました。
店内はシックな木目で統一された落ち着いた雰囲気。広々とした店内ですが、それでもスペースが足りないほどお菓子が並んでいて、スイーツのテーマパークのような楽しい空間が広がっています。
ショーケースには、旬のフルーツを使ったケーキをはじめ、プリンやシュークリームなど、バラエティー豊かなスイーツがずらり。日にもよりますが、常時20~25種類のケーキを用意しているそうです。
北西氏の作るケーキはどれも美しく繊細なものばかり。それぞれのケーキにストーリーを取り入れ、子どもが喜ぶようなお菓子を作っているそう。「梅島は下町なので、幅広い年齢層に親しみやすいケーキが良いんですよ」と話す北西氏。その言葉通り、取材時には子どもを連れた母親や買い物途中のおばあさんなど、さまざまな年代の人が訪れていました。
同店にはパティスリーで珍しいカフェスペースが用意されています。木を基調としたナチュラルな空間で、これは北西氏がフランス滞在中にお世話になった老夫婦の家をイメージしたものだそう。ちなみにカフェスペースでは、パフェやかき氷といったでき立てのスイーツを味わうことができます。
ケーキ、かき氷、パフェ、すべてが一級品のおいしさで、何度でも食べたくなります。今回はそんな同店のスイーツの中から、僕が特におすすめしたいとっておきの2品をご紹介。