コリドー街の大箱ステーキ店と名店跡地に誕生したフライ専門店

みんなが大好きなステーキと揚げ物の新店もご紹介いたしましょう。

国内オリジナルブランドのステーキハウス

「BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA」
「BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA」   写真:お店から

まずは10月4日、銀座コリドー街に「BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA(ビーフ ステーキ クラブ キヨ ギンザ)」がオープンしました。ホテルやサウナも入る新たな複合施設「GRANBELL SQUARE」の10階。室内72席、テラスは97席あり、国内オリジナルブランドのステーキハウスとしては、久しぶりのゴージャスな大箱店です。USビーフのTボーンステーキはもちろん、黒毛和牛のサーロインを1ポンド(約450Gg)ステーキとして提供しているのが特徴。食べきれなければお持ち帰りもできるそうなので、食べ比べてみるのも面白いと思います。

少量ずつ楽しめるフライ

「Fry家」 写真:大木淳夫

10月1日には高田馬場のとんかつの名店「なりくら」があった場所に、フライ専門店「Fry家」がオープンしました。メニュー監修は「旬香亭」「ポンチ軒」など、数々の人気店を手掛けた“天才”齋藤元志郎さん。料理長はチューリッヒと西麻布でミシュランの星を獲得した西山道泰さん。夜のメニューは8,000円のコースと2,500円のプリフィクスコースです。ヒレ、シキンボ、ロースなどの部位を少量ずつ楽しめますし、 40分かけて素揚げされるさつまいもや、寝かしたジャガイモのフライドポテトなど野菜類も充実でした。 締めは冷麺という名の鰹オイルをかけた素麺もしくは、スープカレーのようなメンチカツカレー。どちらも捨てがたい味です。

麻布十番の高級鶏焼肉と中目黒の昭和な大衆焼鳥

個性的な鶏料理店も2店オープンです。

五感で楽しめる鶏焼肉

「一鳥目 とり松」 写真:大木淳夫

10月12日、麻布十番にオープンした「一鳥目 とり松」は鶏肉版の焼肉店。姉妹店である「焼肉 うし松」料理長の佐藤拓弥さんが、焼鳥の大人気店「七鳥目」で鶏肉に魅了され、インスパイアされてできたお店です。鶏の焼肉を出すお店は今までにもありましたが、こちらは、味はもちろん、五感で楽しめることを徹底的に追求。鳥焼売スープに始まり、クレームブリュレで終わる13品のコースはまるで飽きさせません。寿司屋気分を楽しめる、海苔を巻いて食べる「鶏たく手巻き」、シグネチャーメニューになるであろう、つくねを鴨のハムで包んだ「縛りつくね」、ミニパンケーキで挟んだチキンバーガー「とり松グリドル」など、盛り上がる品々が待ち受けます。何より、サービスの人が焼いてくれる各部位が美しく、ひたすら食欲を刺激します。お腹に余裕があったら、ぜひかき氷もお召し上がりください。

LDHグループの大衆焼鳥

「中目黒とりまち」 写真:大木淳夫

9月25日、中目黒にオープンした大衆焼鳥「中目黒とりまち」は、EXILEなどの人気グループが所属するLDHグループのLDH kitchenの経営で、同社の焼鳥屋ブランド「鳥しきICHIMON」の新店です。昭和の大衆居酒屋がコンセプトで、店に入ると「とりまちへ!」というひとりの掛け声に「ようこそー!」と全員が唱和します。焼鳥・煮込み・釜めしを3大名物としていて、ぐつぐつと煮込まれた味噌味の「とりまち名物鶏の煮込み」は迫力十分。焼鳥にはスタンダードなものはもちろん、赤ウインナーも。カウンター、テーブル、個室とあり、使い勝手は抜群。中目黒らしい客層で盛り上がっています。

2大スターシェフが競演した「中東イタリアン」

「Trattoria Tabule」 写真:大木淳夫

みなとみらいには「中東イタリアン」が登場しました。10月5日にオープンした「Trattoria Tabule(トラットリア タブレ)」は、共にスターシェフとして有名な奥野義幸さんと米澤文雄さんがタッグを組んだ注目店。フレッシュハーブやキヌア、ヨーグルトなどを使ったサラダ「タブレ」や、2年熟成メークインのポテトサラダ、そしてケールとバジルのジェノベーゼなど、おふたりの強みを生かした料理の数々は、罪悪感なく満腹になれて、リピーターが増えそうです。

奥野義幸シェフは11月24日、麻布台ヒルズに自身の集大成というレストラン「DepTH brianza」をオープン予定。こちらも注目ですね。

※価格は税込。

文:大木淳夫、食べログマガジン編集部