今日から使えるギョーザプランニング
老若男女が好きな食べ物と聞いて思い浮かべるであろうジャンルのひとつ、餃子。
焼いてもよし、ゆでてもよし、蒸してもよしの懐の広さと、控えめな価格設定などがその人気の理由だろう。
日々増え続ける餃子ラバーのために立ち上がった一人の男がいる。1年365日、来る日も来る日も餃子を食べ続けている広告マン、池山千尋氏。食べ続けても飽きるどころか深まるばかりの餃子愛を、多くの人と分かち合いたいと願う、池山氏。その想いが有り余って、「この人を連れて行くならこの餃子!」と勝手にプレゼンテーションしてくれることに。
餃子が食べたくなったら、今回のプレゼンはこの男の“勝ち”である。
Vol.2 もしも、キラキラ女子に「美味しい餃子に連れて行ってください!」と言われたら?
ギョーザダイエットなるものを試したことをきっかけに、餃子の魅力にとりつかれ、気づいたら449日(2月16日時点)餃子を毎日欠かさず食べています。
餃子の魅力は美味しくて楽しいこと。ひとりで食べても美味しいけれど、誰かと食べるとさらに美味しい。そんなわけで、餃子を一緒に囲みたい人に向けて、日夜“ギョーザプランニング”をしています。
この記事では、そんな私の日常の“ギョーザプランニング”をお届けすることで、「今日この餃子食べに行ってみようかな!」と思っていただけたらとの思いで書く、全編妄想の記事です。
まずは“ギョーザプランニング”の3ステップを再度確認させてください。大切なのはこの順番通りに1つずつ考えること。どんな人から声をかけられたとしても、まずは深呼吸をして相手の気持ちを考えることから始めることにしましょう。
今回は、キラキラ女子に「美味しい餃子に連れて行ってください!」と急に言われたら?です。
「“キラキラ女子”に誘われた! さてどんなシャレオツな店へデートに連れて行けばいいのだろうか!? 餃子で大丈夫か?」と勝手に慌てましたが、どうやら今、彼女が任されているプロジェクトでの相談らしいのです。“キラキラ女子”は仕事にも全力、勝手な先入観で彼女たちを判断してはいけませんね。反省です。そうとなれば、ギョーザプランニングにも気を引き締めないといけません。改めてお伝えしますが、この記事は全編妄想記事です。
さあ妄想スタートします。
まずは“キラキラ女子”って何だ?という人のために定義から。
1つわかっているのは全力で生きている彼女たちに適当なプランニングはできないということ。
そして、筆者は普段あまり付き合いがなく特性がわかりません・・・涙。
こんな時、広告のプランニングをする際に身につけた「ペルソナ分析(相手の趣味趣向を妄想して架空の人物像を描くこと)」という手法を使って明確化したい思います。
ペルソナ分析をすることで、キラキラ女子のことが少し見えてきました。
実は、キラキラ女子と聞いて、“パリピ”で”“インスタ映え”な感じであまり良い印象を持っていませんでした。
しかし、ペルソナ分析を元にして彼女たちのインサイトを明確にしていくと、
「仕事もプライベートも、何事にも全力で対応する」という、とても真摯に生きる姿が見えてきました。
そう、見た目の“キラキラ”に惑わされがちなのですが、中身は意外とタフなしっかり者であるという事実が顕在化されてきたのです。
全力で生きる=つまりとても真面目で努力家な人間である彼女たちを“インスタ映え”だけで満足させられると思ってはいけない、ということです。
「“インスタ映え”する店とか流行りで予約取れないような店に行きたいんでしょ?」と勝手な先入観で誘ってくる男の人も多いことでしょう。
また、真面目なあまり、「形から入り、型にはまる」傾向にあるのが彼女たちの弱点。目に見える“映え”だけでなく、目に見えない“遊び心”も提案することで、彼女たちの全力で生きる姿を少し視点を変えて映えさせることができれば、と考えました。
そこで今回プレゼンするのが“餃子フォンデュ”という新しいギョーザスタイルで話題の神田“WARASHIBE GYOZA”さん。
銀座線の神田駅を出ると一風変わった“ギョーザで波乗りをするサラリーマン”の看板が目印です。
なにやらこの時点で型にハマらない印象を受けますが、店内にも見たことないような組み合わせの餃子がズラリ。
これが巷でも話題の“邪道餃子”こと“餃子フォンデュ(BBQ味)”、とにかく“餃子”という今までの概念を破壊してくるインパクト。「元来ジャンクフード好きで、とにかく食べる前からワクワクする見栄えの食べ物が大好き」という店主の荒井さんが考案したのがこの“餃子フォンデュ”。「やってはいけないのわかっているけど、卵かけご飯にチーズのせたり、マヨネーズかけたり、それぞれワクワクしてしまう食べ方ってあるじゃないですか? それをギョーザで表現したくて。あくまで“邪道”なんですけどね」とまるでイタズラをする子どものように笑い、そう語ってくれました。
もちろん餃子は研究されており、フライドオニオンとすりおろしたタマネギを入れることで甘みをプラスしてチーズとの相性を抜群に引き立てております。
さらに特別に“餃子フォンデュ”の通な「チーズを軽く焦がして餃子を包み込んで食べる」という食べ方も教わりました!
“インスタ映え”を意識してではなく、「邪道かもしれないけどワクワクできたらいい」という写真には決して映えない荒井さんの想いが、この餃子には詰まっています。筆者はさらに“邪道”なのですが、卵を追加でオーダーしてみましたが、ワクワクが止まりませんでした。是非お試しを!!
また、「餃子=“肉”ד食感食材”×補完食材」という独自の方程式を店主荒井さんはお持ちで、破天荒に見えるメニュー達もこの理論に基づいているため間違いありません。中でも「松前漬け納豆餃子」と「餃子メンチ」は人気メニュー。
“餃子フォンデュ”を食べたら、全力で生きるキラキラ女子に少し肩の力を抜いてワクワクしてもらえるかな。本気の「いいね」がもらえることを楽しみに待ちましょう。「誰かと餃子フォンデュを囲みたいなあ」などと思ってくれたら今回のプレゼンは成功です。
僕も餃子が食べたくなったので、今日も誰かを誘って餃子を囲みたいと思います。
★今日の餃子 「神田餃子居酒屋 WARASHIBE GYOZA」