奥深い鍋に底知れぬ辛さがつまった本格派火鍋!

深さがある鍋は、中国の工場でオーダーメイドした「泥鍋」といい、遠赤外線効果がある。スープが煮詰まらず、竹串に刺さった具材をしっかり浸けることができるのが特徴だ。火鍋のスープには、胃もたれしないよう四川のお茶「老鷹茶」をベースにしている。そこに、麻辣(山椒と唐辛子)で辛さを調整し、おかわりを欲するほどクセになる味に仕上げている。

「泥鍋火鍋激辛コース」3,300円

串をスープが入った火鍋にくぐらせて食べると、素材本来の味に絶妙な辛味が追いかけてくる。辛さに自信がある方は「泥鍋火鍋激辛コース」のオーダーを。熱々のスープと辛味の相乗したヒリヒリ感がたまらない。

タレのオススメは、ピーナッツ、ニンニク、辣油、胡麻油、オイスターソース、塩少々、胡麻をブレンドしたもの。濃厚なコクのある味わいになる。もっと辛くしたければ、追い唐辛子も可能だ。

食べ放題という気前の良さに感動。大好物の食材をたらふく頬張ってしまうはず

「泥鍋火鍋激辛コース」には、唐辛子の肉巻きが1人5本まで付く。塩漬けした中国産やタイ産の唐辛子を牛肉で巻いたもので、唐辛子が主役の座を担っている。タイの唐辛子が特に辛く、辛党たちの心をつかんでいる。

唐辛子の牛肉巻き
 

金さん

白湯と麻辣の2色の火鍋ではなく、激辛の赤一色で見た目からして辛いスープですが、具材と相性の良い味で、やみつきになります。個人的に特に好きな串の具材は、風味が強いパクチーの牛肉巻きやさらに辛さを楽しめる激辛牛肉です。

辛い〆と甘い〆でコースをフィニッシュ!

〆は、ライスか春雨が選べる。この春雨はもちもちしていて、食べ応えがある麻辣湯で満たされる。

辛味と旨味がたっぷり染み込んだ春雨
 

金さん

本場中国の麻辣の辛さを体験できる貴重なお店です。こちらの火鍋のスープは飲み干すものではなく、串類に適量の辛味をまとわせて楽しめるよう作られています。

コースには、季節のデザートが付く。取材日は、マンゴーを使った四川でブームのかき氷のせ黒糖ゼリーだった。かき氷に黒糖ゼリー、ピーナッツ、レーズン、ドライサンザシといったビタミンチャージができそうなデザートに癒やされた。辛さと脂っこさを抑え、さっぱりするので理にかなっている。

本日のデザート

店員が丁寧に串打ちをした貴重な串々をよく味わい、そして心ゆくまで食べられるという幸せたるや。そして辛さも本格派なので、日本にいながらにして、中国旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか?

※価格は税込です。

撮影:八木竜馬
取材、文:金成姫、食べログマガジン編集部