鈴木 俊男氏のおすすめ4軒
いつも奥様と連れだって外食を楽しむという鈴木氏のお気に入りは、すべて和食店。その多くは下町にあり、どこか懐かしく、ほっとくつろげるのが共通点。店主との世間話を楽しむ店もある。
ディナーのおすすめ①光寿司 東向島店
「素材が良いのに良心的な値段とお客様から紹介されて、実際行ってみたらとてもおいしくて」と鈴木氏が教えてくれたのは「うなぎ魚政」と荒川を挟んで位置する人気の町寿司「光寿司 東向島店」。東向島店とあるのは、店主が修業した浅草の店(閉店)からのれん分けしたためだ。
鈴木氏が奥様と初めて足を運んだのは、浅草で行われた昭和歌謡の音楽コンサートの帰り。「大将が音楽好きで、私と世代が少し近かったようで、グループサウンズとか懐かしい音楽の話で気が合って会話が弾みまして」と鈴木氏。店内にギターが置いてあり、弾き語りをしてくれることもあるという。
カウンター10席のほか1階・2階の座敷席、個室を含めて55席、キャパシティーの大きな店だ。店は夫婦2人で切り盛り、気軽に行かれるまさに町寿司といった雰囲気だ。「熟成とか今風のお寿司ではなく、昔ながらのお寿司屋さんという感じですが、そういうお寿司もいいなと思います」と鈴木氏。
鈴木氏が座るのはカウンター席。「その場でネタを見て食べたいものを頼んで、せがれのお土産に持ち帰り用の特上寿司も頼みます。魚の煮付けなど、日替わりの居酒屋さんのようなメニューもあって、どれもおいしいですよ」
実は鈴木氏、店の大将に自身の素性は明かしておらず「きっと今も知らないのでは」という。ほっとくつろいで、気さくな会話を楽しめる時間を大切にしているからかもしれない。
・にぎり、一品料理、お土産 予算~10,000円以下