話題の麻婆豆腐や、毎月替わるメニューを含むおつまみ

三陸わかめのパリッと唐揚げ

おつまみの定番と言えば唐揚げが主流だが、使われているのは鶏肉ではなく、三陸産のわかめである。この「三陸わかめのパリッと唐揚げ」(748円)をひと口食べると、パリパリの食感とわかめの磯の風味が口に広がり、スナック菓子のように無限に食べられると思えるほど。ほんのりと塩味が付いているのでそのままでも、お好みで一味唐辛子を利かせたマヨネーズを添えても良し。

薄い衣なので、油っぽさがなくライトな口当たり。乾燥して凍らせているので、水っぽさもなくカラッとしている
 

山本さん

こだわりのあんばいがちょうどよくて、押し付けがましくなく程よく楽しめる組み合わせのメニューがいろいろと用意されています。

厚切りベーコンと里芋のポテサラ

厚切りベーコンと里芋のポテサラ(748円)

一般的にポテトサラダはジャガイモを使うが、こちらは里芋を使用。食べてみるとモチッとした舌触りと滑らかな口当たりが特徴的だ。低温でじっくりと焼いた食べ応えのある肉厚のベーコンとも相性が良く、トッピングのオレンジの皮とアーモンド、フライドオニオンが独特の食感と風味をプラス。今まで食べたポテトサラダとはひと味もふた味も違う、オリジナルのメニューだ。

期間ごとにリニューアルされているので、山本さんが食べた時は違ったバージョンのポテトサラダだそう
 

山本さん

ポテトサラダは、他では食べたことがない組み合わせで、センスがいいなと思いました。

新鮮鶏の白レバー刺し

新鮮鶏の白レバー刺し(1,408円)

レバーと言えば好き嫌いが分かれる代表的な食材だが、この白レバー刺しはクセやえぐみが一切ない。一度の来店で4回注文をする客もいるほどの人気メニューだ。人気の秘訣は何と言っても、鮮度の良いレバーを丁寧に毎朝仕込むから。軽くゴマ油と藻塩で味を調え、レバーそのものの持ち味を生かした、シンプルに味わえるひと品だ。

数量限定で提供している「新鮮鶏の白レバー刺し」には、おまけとしてハツ刺しもついてくる。こちらは九州醤油を少しつけて、コリッとした食感を楽しもう
 

山本さん

鶏専門店というわけではないのにしっかりとおいしいです。

白レバー刺しにはこちらの日本酒「キレッキレ!」がおすすめだそう

四川シビレ麻婆豆腐

ここに来たら、絶対に食べてみて欲しいのが「四川シビレ麻婆豆腐」(1,078円)。メニュー名を見ると激辛をイメージしそうだが、辛いのが苦手な人も、唐辛子の辛さとは違い痺れる辛さなのでご安心を! SNSで話題となり、テレビ取材でも取り上げられた名物料理である。

目の前で調理されるため迫力満点

話題になったきっかけは、調理過程で出る火柱の映像が動画サイトに投稿されてバズったから。火が豪快に出る調理は、自家製の肉味噌と鶏がら出汁を高温によって均一に混ぜるためだそう。カウンター席だと、このような調理の光景と出来立ての芳しい香りが楽しめる。

盛り付けはお椀に溢れるほど入れる、独特のスタイルだ。絹の豆腐もかなり大きめにカットされている。調理、盛り付け、食べるまでシズル感にこだわっているのでこのようにしているとのこと。ご飯にもよく合うということで、茶碗1杯分の白米をサービスで出してくれるのもポイントが高い。

山椒をメインに唐辛子や豆豉(トウチ)などのスパイスを利かせた奥深い味わいに仕上げている
 

山本さん

最後は目の前で盛り付けてくれる、ピリピリ痺れる辛さが最高の看板メニュー。 これは必ず注文すべし。

月替わりで行われる日本酒のフェアと料理

毎月全国各地の地酒を月替わりで日本酒フェアとして企画している。驚いたことに店内で出している日本酒は、全て試飲してから注文ができるそうだ。フェア以外で出している日本酒も全て試飲が可能というから、かなり太っ腹である。また、料理は定番のほか毎月替わるメニューもあり、7〜8種類が月初にラインアップされる。

8月には新たに2号店が中野新橋にオープンする「炭火と酒と肴 七福八郎」。店長のこだわりがつまっており、来た人がいつでも楽しめるようにと隅から隅までおもてなしの精神が随所に見られた。2号店では、ランチの時間帯の営業や人気の麻婆豆腐の配達も計画中とのこと。

意外だが、飲めない人も大歓迎とのことなので、料理を堪能してみたいという方も気軽に足を運んでみて欲しい。

※価格は税込。

撮影:千葉英里
文:千葉英里、食べログマガジン編集部