〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
casa Seve Marchesi Tokyo(東京・表参道)
2023年5月、表参道駅から徒歩10分ほどの場所にある「TATRAS CONCEPT STORE 青山店」の3階にあった完全予約制の会員制フレンチレストラン「Par les saisons(パー レ セゾン)」が、アパレルの顧客への更なる魅力の提供の場として「casa Seve Marchesi Tokyo」に名前を変えリニューアルオープンしました。
腕を振るうのは、ジョエル・ロブションなどの名店出身のマーシー松石氏。ジョエル・ロブショングループ(「カフェ・フランセ」、「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」、「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」)にて5年半研鑽を積み、ザ・ペニンシュラ東京内のレストラン「Peter」の開業にも携わるなど、幅広い業態を経験してきた経歴の持ち主です。和・洋・中とジャンルや食材の組み合わせにとらわれることなく自身の料理を確立し、さまざまな店舗にてシェフを務めてきました。同店では、松石氏の技術が光る自由闊達な料理をモダンな店内にてゆったりと堪能できます。ソムリエは「うかい亭」出身の石川氏で、若いながらも豊富な知識を元に、料理に寄り添う美酒を提供。同店の魅力をさらに引き上げています。
スタイリッシュな店内は、昼は陽光差し込むオープンキッチンの開放的で明るい雰囲気を、夜はシックで落ち着いた雰囲気を楽しめます。席数は40席で、6名まで使用できるプライベート感を重視した半個室も用意されています(半個室の利用料は3,300円)。
お昼のメニューは、旬の食材(現在は鮎や白海老など)を用いて“できたて”にこだわった「パスタランチ」を用意。「一匹丸ごと鮎のコンフィと万願寺唐辛子のパスタ」2,860円や「地鶏と季節野菜のクリームパスタ」2,200円などの温製だけでなく「こだわり卵の冷製カルボナーラ」1,760円や「白海老の濃厚ビスク香る冷製パスタ」2,420円など、夏にうれしい冷製パスタもバリエーション豊かに揃えられています。また「日替わり特製パスタ」1,650円も用意。ランチは+500円で、ミニサラダと食後のドリンクがついたセットも楽しめ、更に優雅な時間を過ごしたい方向けに、スパークリングワインに始まりシェフ特製サラダ、パスタ、デザート、コーヒーが付くランチコース7,480円も用意されています。
夜は「おまかせコース」27,500円~のみで、スペシャリテの「フォアグラのフランとフカヒレ〜和牛のタルタルとオシェトラキャビアを添えて〜」などが楽しめます。中でも、店名にもなっているイタリア料理の巨匠グアルティエーロ・マルケージ氏にインスパイアされ生まれた「金箔とサフランのリゾット・シェフマルケージオマージュ Seveオリジナル仕立て」は、松石氏による竹炭のアレンジが利いた印象的な一皿。素材の味を十分に引き出した洗練されたおいしさが、食通の方たちを唸らせています。
デザートの「クーランショコラとフォアグラアイス」は、トリュフをふんだんに使い、贅沢なコースの締めを鮮やかに彩ります。こだわりの食材で作られるコースは毎月内容が変わります。
確かな技術に裏打ちされた、ジャンルにとらわれない至福のイノベーティブ料理。誕生日や記念日など、ハレの日の利用に最適な新店です。落ち着いた大人の空間で、大切な人と記憶に残るひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『スペシャリテのフォアグラフランからスタート
和牛のタルタルの旨味と食感がひきたつ一品
メインは壱岐牛フィレのロースト
なんとソースにみたてて合わせるのは目の前で削りたて鮪節!
和牛の旨味に負けないためには
繊細な鰹節ではなく
芳醇な香りと濃厚な旨味鮪節がベストだそうです
一緒にいただくと確かにマッチするし
独特な食感もまた面白くておいしかったです
さらに面白かったのは
店名にも冠されたマルケージシェフのシグネチャーの金箔入りのリゾットを
松石シェフがさらに竹炭のアイデアでアレンジした一品
この金箔+竹炭のブーケでサフランのリゾットがまた
めっちゃ美味しく仕上がってました
うーん、もっと食べたいなー
締めはトリュフたっぷりの贅沢デセール
クーランショコラとフォアグラアイス
ショートコースながら
すべてのお皿に強烈な印象を残してくれて
イノベ好きの食通さまにも女子会等にも楽しめそうな
満足度の高いコースになりました』(みすきすさん)
『ロブション出身のシェフが織り成す新進気鋭のフレンチの数々は非常に目の保養にもなり素晴らしい。コース27500円にペアリングが16500円と絵に描いたような高級店です。サービスも含め久しぶりに背筋が伸びるようなお店にお邪魔させて頂きました。個人的にはフレンチといえばコテコテのソースやバターの香りを漂わせたこってりフレンチが好きで近年主流になりつつあるようなお料理って酒飲み視点ではちょっと物足りなかったりするのですが壱岐牛にソースの代わりにマグロ節を合わせる感じとか最高です。肉料理に魚介系のダシを使う和食のような組み合わせで新しい味わいながらも親しみやすさを感じます。「これ日本酒でもイケるなー」って思いながら大人しくしてました。
リピート率▶︎★★★★☆
是非また行きたいけどなかなか行ける価格帯ではないですが、ランチは3000円前後で手の込んだパスタを中心にやってるようで是非ランチにも伺いたい。個人的には食べログに掲載されてる“鮎のコンフィのパスタ”を食べたいです』(SHO@元板前さん)
※価格はすべて税込・ディナーのみサービス料別