見た目にも鮮やかな創作料理が多数! 夏のイチオシは「ヒラマサのカルパッチョ」

料理はすべてアラカルトで提供しており、旬の魚で作るカルパッチョは人気の前菜。夏に向けて旨味が増すヒラマサは表面を軽く炙って、アンチョビドレッシングでマリネした水茄子を添えて提供。トマトのゼリー、ブラックオリーブのパウダーなど“夏らしさ”を盛りこんだ風味に仕立てている。

「ヒラマサのカルパッチョ 水茄子のアンチョビマリネ」1,700円。ポーションもほどよく、盛り付けも美しい。水茄子やトマトの爽やかな風味がヒラマサの上品な脂を引き立てる
 

小寺さん

軽く炙ったヒラマサに夏野菜もたっぷりと。旬の食材を使った前菜とワインをゆっくり楽しみながら、メインや締めはどうしようと考えるのも楽しい。ちょっとひねりのきいた組み合わせで意外性を楽しませる料理にセンスを感じます。

食いしん坊がいまこぞって目指す幡ヶ谷で、自由にゆるやかに。創作料理とは、奇をてらったことをするのではなく、おいしさを見つめ、独自性を求めることなのだと改めて実感する良店。

「富山県名物 大門素麺の冷製ボンゴレ・ビアンコ」のほかにも「フライドポテトIZUMY」など、ユニークな名物に心が弾むはず。1軒目はもちろん、幡ヶ谷ホッピングの合間や締めにも。グルメタウンとして急成長する街のいま、をここで感じたい。

※価格はすべて税込。

取材・文:小寺慶子、食べログマガジン編集部
撮影:長尾真志