〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
ハちゃんラーメン(東京・浜松町)
2023年4月、JR浜松町駅から徒歩2分の場所にオープンした「ハちゃんラーメン」。こちらは、東十条で創業して2020年に秋葉原に移転した人気店「麺処 ほん田」で9年間修行した、ベトナム出身のハさんが独立開業したラーメン店。
「麺処 ほん田」では料理長を務め、辣腕ぶりが知られていただけに、オープン初日から多くのラーメンファンが行列を作った。また、折しもオープン日の4月2日は、「麺処 ほん田」出身店主の3店、同店と池袋「宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 池袋店」、金町の「ramen club トトノエ」がそろってオープンしたことでも話題に。
メニューは「醤油」「塩」各950円、「特製醤油」「特製塩」各1,350円、「昆布水つけ麺」醤油・塩 各1,050円、「特製昆布水つけ麺」醤油・塩 各1,450円、「まぜそば」900円のほか「バインミー」や「ベトナム焼き春巻き」などのベトナム料理もラインアップ。
基本の「醤油」は、鶏と豚をベースに、煮干しと貝の風味も感じる出汁に醤油のかえしがキリッと利いた澄んだスープに「心の味食品」のモチモチ中細ストレート麺がよく絡み、2種の豚チャーシュー(うで肉、もも肉)はやわらかくジューシー。王道ながらありきたりではない、厚みのある味わいに仕上がっている。
出汁の奥深い旨みや肉の丁寧な処理は「ほん田」イズムを継承しつつ、ハイレベルでオリジナルの味を確立していると評判だ。
初めて訪れる人や、より贅沢に味わいたい人には、しっとり旨みたっぷりな鴨ロース1枚と3種の豚チャーシュー、味玉が追加される「特製醤油」がおすすめ。
ラーメンに劣らず、つけ麺も人気。「昆布水つけ醤油」は、羅臼昆布とがごめ昆布、鰹節、藻塩で作った昆布水に浸かった全粒粉中細麺を、醤油味のつけ汁につけていただく。3種のチャーシューもやわらかく旨みたっぷり。「特製」は、さらに鴨チャーシューと3種の豚チャーシュー、味玉が追加される。
つけ麺は麺自体の味わいも自慢なので「卓上にある藻塩をかけて、まず麺だけで食べてみてほしい」と店主。
店内はカウンター6席と2人がけテーブルが2卓。カウンター越しの厨房では、ハさんとスタッフがテキパキと無駄のない動きで調理し、次々とラーメンを提供。行列ができても店内の回転が驚くほどスピーディーなのは、人気店での経験が活かされているのだろう。
どのメニューも新店とは思えぬ完成度ながら、まだまだ進化を遂げそうな期待が高まる同店。ぜひ何度も通って堪能していきたい注目店だ。
食べログレビュアーのコメント
『まずは券売機左上の特製醤油から。スープは芳醇でバランス良く円やかな醤油清湯、鷄油の旨味がバッチリ前に出ていてめっちゃうまい! ほん田とは差別化を図っているらしいけど、充分にismを感じさせるたっぷりの洗練された旨味だと思う。
麺は心の味製麺のもちっとした中細ストレートで食感も良くスープとの馴染み具合は流石。
特製の具材は鴨ロースと肩ロースとバラの豚チャーシューが3枚、肉は共にジューシーで肉感と油の良さにismが見えるよう。味玉も旨味の半熟具合が文句なし』(こっちん0623さん)
『【昆布水つけ麺醤油】をチョイス。
鶏の旨味がバツンとくるキレの良い醤油つけ汁に瑞々しい全粒粉細麺が良く絡む。
全粒粉の柄が綺麗な茶色の細麺は、風味が良く、そのまま食べてもかなり美味しい。途中でレモンを潰して食べてもまた旨い。
デフォルトですが、3種類のチャーシューが入っています。どのチャーシューも肉肉しい感じで美味しい。昆布水つけ麺といえば、セルフ出汁割り。残った昆布水をつけ汁にイン。
少しとろみがあるタイプの昆布水なので、混ざりは悪いですが、旨いのに変わりなし』(ノアマンクロウさん)
※価格はすべて税込