バリエーションは3種類、「ル トレーズ」のカヌレの魅力

左から「ショコラノワゼッティーヌ」、「カネル」、「カヌレ ド ボルドー」

用意されているカヌレの種類は3種類。プレーンな「カヌレ ド ボルドー」と、ヘーゼルナッツとチョコレートが入った「ショコラノワゼッティーヌ」、シナモンフレーバーの「カネル」だ。

「カヌレ ド ボルドー」400円

「ル トレーズ」のカヌレの真髄を味わえる「カヌレ ド ボルドー」。弾力がありつつも、モチッとし過ぎないテクスチャーを出すためにフランス産の小麦を使用。バターには香り豊かなフランス産の発酵バターを、砂糖にはハチミツのような柔らかくコクのある甘さのカソナードと呼ばれるブラウンシュガーを使っている。

カリッとした硬さがありながら、軽快な食べ心地。それを可能にしたのが外側の極薄の層

手に持つとカリッとした硬さが伝わるぐらいしっかり焼き込まれている。けれど、食べ心地はカリカリと実に軽快。これは外側の層が極薄のためだ。内側はしっとり、特に芯の部分はプルンと柔らかく、口にするとシルクのようになめらかに溶けていく。卵のコク、バターの香ばしい味わいがしっかり感じられ、華やかなラム酒とバニラの香りが幸せな余韻を残してくれる。

焼きたてのカリッとプルンの食感のコントラストも楽しいが、2日目の内側がモッチリした食べ応えも捨てがたい。ぜひ食べ比べて欲しいおいしさだ。

「ショコラノワゼッティーヌ」450円

ヘーゼルナッツとチョコは「ル トレーズ」のオリジナル。ヘーゼルナッツには、ナッツならではの香ばしさと品の良い甘味が持ち味のイタリア、ピエモンテの最高級のものを使用。このナッツにカカオの香り高いフランス産チョコレートを合わせている。

フィリングが生地に溶け込まないように、いったん焼いてからフィリングを詰め、また焼くというように2段階に分けている

プリンのようなまろやかな味わいの生地と、ゴロゴロと食べ応えのあるナッツ、ほろ苦く甘いチョコの組み合わせは、それぞれがお互いの良さを高めて、豊かな表情を見せてくれる。一度食べると虜になるおいしさだ。

「カネル」420円

シナモンにはオーガニックシナモンを使用。豊かな香りは、カヌレのよく焼かれた香ばしさやラム酒の香りによく似合う。シナモンはトッピングと生地の両方に使われ、一口食べれば、ふわっと香る芳醇な風味がたまらない。紅茶やコーヒーとも好相性だ。

カヌレの他には、卵黄メインに使うカヌレ製造の工程で余る卵白を使い、フィナンシェやクッキーといった焼き菓子を提供。卵白を使った焼き菓子はよりバターや小麦粉の味わいが感じられるそう。「ル トレーズ」ならでは焼き菓子も楽しみだ。

手土産にもぴったり、大人ピンクのオシャレなパッケージ

5個入りと10個入り、2つのパッケージが用意されている

手土産用に箱も用意されている。ちょっとくすんだシックなピンクと紺色のイラストの組み合わせがオシャレ。食感、味わい、香りの3拍子そろったカヌレは、老若男女問わず喜ばれそうだ。

カヌレはワインやシャンパンとの相性もぴったりだそう

カヌレの種類は、正統派カヌレにリスペクトしながら増やしていきたいと戸谷シェフは語る。エスプレッソマシンを導入して、ドリンクも合わせてテイクアウトできるようにする計画もある。

店名の「トレーズ」は13という意味。2013年に初めてフランスに渡った戸谷シェフにとって思い出深い数字だ。「原点に回帰する」という意味で名づけたのだそう。これからどんな風に進化していくのか、スイーツファンの胸をときめかせる一軒になりそうだ。

※価格はすべて税込です。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

取材・文・撮影:小田中雅子