素材のうまみを生かした料理の数々! メニューにあったら必食のこの5品
長野県 綿内れんこんの炭焼き
お正月やお祝い事に欠かさず登場する縁起物の蓮根。長野県若穂綿内で江戸時代から栽培され、専用のくわと手で泥を丁寧に掘り起こして収穫する「綿内れんこん」は、その収穫数の少なさから“幻の蓮根”とも言われています。皮付きのまま炭火で焼いて軽く塩を振るのがベストな食べ方!
高橋さん
他の蓮根より糸の引きが強く、しっとりとシャキシャキが口の中で交錯します。切り方の違いで食感も変わる! 高月さん、さすがわかっていらっしゃる。
山形県 甚五右ヱ門芋のせいろ蒸し
こちらは山形県の最北の町、真室川町大沢地区の佐藤家にのみ一子相伝で伝わる里芋「甚五右ヱ門芋」(じんごえもんいも)です。室町時代から伝わる在来種と言われ、品種改良される前の里芋です。蒸すだけで十分すぎるほどの味わいと食感があります。居酒屋なので、どうやって食べるの?といった会話も楽しんでもらいたいと高月さん。
高橋さん
皮が薄くてパリッパリで、私が知っている里芋の毛羽立った感じはまったくないのでガブッと皮ごと食べてみました。里芋とジャガイモの間くらいのほくほくの後に少しだけねっとりする食感に、里芋って本来はこういう味なのかと教わった気がします。
鶏むね肉の天ぷら
「熟成阿波尾鶏」を塩胡椒で一昼夜マリネして天ぷらにしています。以前はタルタルソースなどをのせて提供していましたが、「熟成阿波尾鶏」はそのまま食べるのが一番おいしい! その秘密は専用熟成庫で約15時間熟成させることで、うまみ成分を閉じ込めているから。むね肉ってパサパサして味気ないという概念を覆します。
高橋さん
こんなにジューシーでうまみたっぷりなむね肉が他にあるのでしょうか。鶏肉は高タンパク、低脂肪、低カロリー、その上、むね肉は「イミダゾールペプチド」が豊富で疲労回復にも効く可能性があるなんて、これは食べなきゃ損する一皿です。
アボカド入りグリーン麻婆豆腐
グリーンの麻婆豆腐なんて見たことありますか? 春菊のペーストをベースに「熟成阿波尾鶏」のむねとももの挽肉がコクとうまみを利かせ、青唐辛子と山椒オイル、生姜でじんわりとした辛味を演出。さすがは人気トップ3メニュー、香り、味わい、食感、すべて申し分なし!
高橋さん
作っているのを見た時は緑色に驚きましたが、目の前に置かれた瞬間に感じる春菊の香りに頼んで正解!と思いました。ここでも「熟成阿波尾鶏」がいい味を出しています。これは永遠に食べ続けられる麻婆です!
あんことマスカルポーネ
「あんバター」ならぬ「あんチーズ」。粗糖、水、小豆だけで作った餡子は甘味が抑えられ、小豆のつぶし加減にこだわりを感じます。トーストしたバゲットの上でマスカルポーネチーズが温まり、最後に余韻を残します。
高橋さん
高月さん、ものすごいもの作っちゃいましたね。マスカルポーネ、餡子、バゲットが合わないわけがないとは思いましたが、こんなに上品で繊細な甘さだとは! お酒のアテにもいいし、辛党にはデザートとしておすすめできます。
せっかく店に来てくれたのだから家では作れない料理をと、食材を厳選し、オリジナリティのあるメニューを用意しています。それができるのはさまざまなジャンルに携わってきた高月さんだから。ここで食べて飲んだら明日がきっと楽しくなる、そんな風に感じられる日常使いしたい店です。