〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

アリゾナキッチン(東京・浅草)

写真:お店から

2022年11月に、1949年創業の浅草の老舗洋食店「アリゾナキッチン」が、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩4分ほどの場所に移転オープンしました。
「アリゾナキッチン」と言えば、戦後間もない浅草に、当時はまだ珍しかった洋食店として創業し、多くの著名人に愛された浅草屈指の老舗です。約70年間、2代にわたって確かな味を守り続けてきました。2016年、惜しまれつつ閉店しましたが、創業当時から人気だった「ビーフシチュー」と「ハンバーグ」に特化した“新生アリゾナキッチン”として、2022年に新たな歴史を歩み始めました。

店主・松本一彦氏 写真:お店から

店主の松本一彦氏は、両親が営んでいた「アリゾナキッチン」の閉店後、たくさんの人から惜しむ声を受け、老舗の味を次世代に紡ぎたい、若者もカジュアルに楽しめるお店を作りたいと思い復活を決めました。
味のプロデュースは、浅草で行列のできる焼肉店「たん鬼」のオーナー・岡本翔平氏が手掛けました。時間をかけ試行錯誤の末完成させた「アリゾナデミグラスソース」は、良質の無塩バターとじっくり炒めた野菜、オーブンで火入れした国産の牛すじ、牛骨、牛肉、豚肉、鶏肉、赤ワインをビーフシチュー用の牛バラ肉と一緒に煮込んでいます。12時間おきに、煮込んだソースを丁寧に漉すという作業を4回繰り返し、完成までにかかる時間はなんと48時間以上! 仕上げにオールスパイスをベースにした数種類の秘伝のスパイスを入れて完成するという、手間暇をかけた唯一無二の味になっています。

kazuh82
出典:kazuh82さん

お店があるのは浅草寺の敷地である西参道商店街。歴史のある場所ながら、新しいものが融合し、個性的で魅力溢れる店舗が集まった商店街です。浅草ならではの江戸町風情が味わえる情緒ある商店街は、老舗である同店に適していると出店を決めたそうです。

店内にはL字形のカウンターに客席は8席。格子戸越しに西参道が見え、内装には当時のお店を守ってきた招き看板などを使っています。

「ビーフシチューとめし(ダブル)」3,800円 写真:お店から

おすすめメニューの「ビーフシチューとめし(ダブル)」3,800円は、ご飯、味噌汁、香の物、一口コンビーフ、卵付き。大きな肉は箸でほぐれるほどの柔らかさで、口の中でとろけると評判です。コンビーフは、まずはそのまま一口食べてみてください。温かいご飯に卵と一緒にのせて、コンビーフ丼にして食べても絶品です。ハーフサイズの「ビーフシチューとめし(シングル)」2,500円もあり、こちらは牛肉が約80gです。

「デミビーフごはん」1,800円 写真:お店から

ランチ限定メニューには、特製デミグラスソースとじっくり煮込んだ牛バラ肉の「デミビーフごはん」1,800円や、厳選された黒毛和牛のコンビーフに適した部分のみを使用した「和牛コンビーフごはん」1,200円があります。ご飯には、五つ星お米マイスターの中でもトップランクの実績を持つ山下食糧の山下治男氏が、宮城県産ささにしき、福岡県産夢つくし、香川県産オオセトなどをブレンドした、アリゾナキッチン専用米を使用しています。瞬間的ではなく、持続的な甘み、旨みを感じられる米と肉とのマリアージュを楽しんでみてください。

日本の文化や情緒を感じられる浅草で、歴史に思いを馳せながら、老舗洋食店の味を味わってみてはいかがでしょう。

 食べログレビュアーのコメント

写真:お店から

『ビーフシチューとめし 2,500円。

かつてあったお店が復活したとのことで新しいながらも老舗感があるお店。浅草寺から花やしきのあたりを超えた商店街にひっそりとありました。

メニューは至ってシンプルでビーフシチューとハンバーグのみ。卓上コンロで温めながらビーフシチューは出てきます。

厚切りの牛肉ですがほろほろと解けるほど柔らかく煮込まれています。一口コンビーフもいいお味でした』(kazuh82さん)

写真:お店から

『こんなところにこんな美味しいお店が!
セットで2,500円と少しランチにしては高めですが、確実にその価値ありのビーフシチューが食べられます。
毎日浅草の食べ歩きしていますが、こちらはおすすめできるお店です』(Amin0717さん)

※価格はすべて税込

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香