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〈本当は教えたくない、百名店の行きつけ〉
食べログユーザーから高い評価を集めた100店を、さまざまなジャンルごとに発表するグルメアワード「食べログ 百名店」。そんな百名店に選出されている店主の行きつけをおすすめ料理とともに紹介する。今回は、2017年から5年連続で「食べログ ラーメン TOKYO 百名店」に選出されている「ラーメン巌哲」の店主・平松恭幸氏。どんなスペシャルなお店を紹介してくれるのか。
教えてくれる人

平松 恭幸
大阪府大阪市出身。関西大学法学部卒。大阪・豊中の食べログ ラーメン WEST 百名店「麺哲」の庄司忠臣に師事。2014年に早稲田の地で「ラーメン巌哲」を開業。

悔しいけれど、ここが好き!
自身のお店と同じジャンルから選ぶ、お気に入りのお店とは?
プロの目から見た魅力に迫る。今回は「ラーメン」のジャンルから!
Q. 同じジャンルの中で、好きでよく通うお店は?
A. 「らーめん天神下 大喜」

艶やかな自家製麺や緻密に計算されたトッピングなど、確固たる技術と知識に裏付けされた麺料理の数々。15年通ってもまだ新しい発見と可能性を提案し続けてくれている。日本一のラーメン店で、ラーメン人生の目標としている名店。
Q. おすすめしたいメニューは?
A. 1品目「醤油らーめん」(濃口醤油・細麺)

「醤油らーめん」は、濃口醤油・薄口醤油、細麺・太麺から選ぶことができる。麺の滑らかな喉越しと、抜群のゆで加減による絶妙の歯応え。濃口醤油の香りとくっきりした輪郭がより自家製細麺の素晴らしさを引き立ててくれる。
細かな気配りと丁寧に仕事のされたトッピングもすべてうまい。醤油ラーメンの一つの完成形。
A. 2品目「特製醤油つけ麺」(細麺)

つけ麺の最高峰! 特製を選ぶと、つけ汁の中にこれでもかというほどのトッピングが入る。またそれぞれの具の味が、よりつけ汁に幅を持たせてくれる。「大喜」の麺はたまらなくうまい。麺そのものの味を楽しむという、つけ麺ならではの目的が達成できる。スープ不足のため全部飲み干してくれる人が条件だが、少し酢の利いたスープ割りの出汁は筆舌に尽くし難いうまさ。
プロが通う行きつけ店
自身のお店と違うジャンルから、プライベートで通うお店をピックアップ。百名店シェフをうならせるのは、はたしてどんなお店なのか。
Q. 好きでよく通うお店は?
A. 1軒目「ヤムヤムカデー」

カレーを中心としたスリランカ料理のお店。日本人向けに少しだけ調整したカレーは、過剰すぎない絶妙なスパイス感で体調の悪い時に食べると調子が上向きになる。本場の人も日本人も大満足の体に優しい味わい。店主は天才としか言えない。毎日でも食べたいカレー。
Q. おすすめしたいメニューは?
A. 「カレー3種盛り(売切れ時は種類が減る場合あり)」ご飯大盛り

混ぜて食べるスリランカカレーを最大限に体感できる。最初は少しずつそれぞれの味を楽しみ、一通り味わえたらすべて混ぜて食べる! 理由はわからないが、恐ろしいくらいおいしくなる。日本人の食事マナーからすると少し抵抗はあるだろうが、ぜひ試してほしい。飛ぶ!!!
A. 2軒目「きつねや」

食材を仕入れに定期的に訪れていた築地場外市場にあるホルモン・牛丼店。帰りの腹ごしらえによく立ち寄っていた。今は市場が豊洲に変わったので、すんなりと行けなくなってしまったが、近々再訪したい。
Q. おすすめしたいメニューは?
A. 「ホルモン丼にトッピングの半熟卵」

鉄鍋で煮込んだ熱々のホルモン。寒風吹き荒ぶ中、早朝に食べる温かい一杯は一日の始まりに活力を与えてくれる。トッピングは半熟卵一択。コッテリとした八丁味噌ベースのホルモンに、卵のまろやかさがこれまた最高に合う!
※価格はすべて税込です。
※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
文:平松恭幸、斎藤亜希、食べログマガジン編集部