ポップな外観に気分もアップ！ニューヨークスタイルピザの専門店

サクサクの生地にトマトソースとトロ～リとろけるチーズ。今や日本中で愛されているピザは、アメリカでもハンバーガーに並ぶ大人気フード。アメリカンピザの発祥地と言われるニューヨークでは、街を歩けば屋台からレストランまで星の数ほどピザ屋であふれている。そのニューヨークスタイルのピザを本場さながらに楽しめる専門店「Maple Pizza（メイプルピザ）」がオープンした。

蔵前から浅草にかけては“東京のブルックリン”と呼ばれ、クリエイターの個性的なショップや古い建物をリノベしたカフェなどセンスの良い店があちこちにあるエリア。この街の一角に「Maple Pizza」はオープンした。レトロなピンクの外観が印象的な建物にある店舗は、アンティーク風ドアや窓ガラスに書かれたクラシカルなロゴサインなどまるでニューヨークにある店のようだ。

代官山の人気ピザ店「Pizza Slice」の修業が原点

オーナーシェフの高橋政智さんは旅行でアメリカを訪れたとき、ニューヨークスタイルのピザのおいしさにハマり、ぜひ日本でもこのピザを紹介したいと思うようになったのだそう。代官山にあるアメリカンピザの人気店「Pizza Slice（ピザスライス）」で7年間、みっちりアメリカンピザに取り組み、満を持しての独立となった。

手前が「Supreme（シュープリーム）」（660円）。トッピングを全部のせたもの

高橋さんにアメリカンピザの魅力を尋ねると「アメリカンピザの特徴はなんと言っても、大きく焼いたピザをカットして提供することです。店のピザも直径50cmぐらいあるんですよ。イタリアのピザはトマトソースにチーズとハーブだけといったシンプルな具材が多いのですが、アメリカのピザはたっぷり具材をのせるのも特徴です」とのこと。

ガラスケースにある大きなサイズのピザには具材がぎっしり。ボリューミーで食欲をそそる。オーダーすると、スライスしたピザを紙皿にのせて供するのもニューヨークではお馴染みのスタイル。紙皿からはみ出さんばかりのピザは、マナーを気にせず片手でパクリとかぶりつきたい。

ミミまでおいしい生地とフルーティなトマトソースがたまらない

メニューはニューヨークでも定番のものばかり。「チーズ」「ペパロニ」「マッシュルーム」「ハラペーニョ」、そして具材を全部のせた「Supreme（シュープリーム）」の5種類に「Today’s slice（トゥデイズスライス）」が加わる。「Today’s slice」の内容は、リピーターの人にも楽しんでもらえるよう週に3回ぐらい変わるのだそう。

土日ともなれば店内は満席となり、飛ぶようにピザが売れていく。人気の秘密は、大きなサイズとポップでおしゃれな店舗だけでなく、生地とソースが絶品のピザにある。

卓上にはタバスコやドライオレガノ、ブラックペッパーなどが置かれ、好みの味で楽しむこともできる

「ご近所には年配の方も多く、食べやすい生地にしようと思いました」と高橋さんが語る生地は、モッチリとしながらもふんわり軽い食べ心地。オーブンでしっかり焼き上げ、食べる直前にリベイクするため、焼きたての生地は外側がサクサクしている。小麦の香りと甘みがしっかりと感じられる生地はミミまでおいしく、最後の一口まで大満足だ。

トマトソースも日本人が食べやすいように、少し甘めに仕上げている。フルーティな甘みは、ほどよい酸味と相まって後味すっきり。2種類使いでコクを出したチーズとの相性も抜群。ほのかに甘いソースはどこか懐かしい味わいで、大人も子どもも夢中になるのもうなずける。

この生地とトマトソースにチーズをトッピングしたものがベースとなり、メニューごとに異なる具材がトッピングされる。