〈食通が占う、2025流行る店〉

パリオリンピックの開催もあった2024年。さまざまな国の食事情や食品ロスについて、目を向ける機会にもなったのではないでしょうか。新たな食体験に感謝しながらできることを続けていく、2025年もそんな優しい社会になりますように!

そんな願いも込め、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。2025年注目の「ブレイクしそうな店」「3,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。

今回は、食にまつわる番組を数多く手がける放送作家の塩沢航さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

塩沢 航
小山薫堂事務所「N35」の放送作家。1975年生まれ。師匠・小山薫堂の一番弟子にして、師匠譲りのグルメ作家としておなじみ。主な担当番組は「アナザースカイ」「オモウマい店」「有吉くんの正直さんぽ」など。「パレ・ド・Z」「リモートシェフ」など食にまつわるコンテンツも多数担当している。

2025年のブレイク予想

Q. 2025年に〈ブレイクしそうな飲食店〉はどこですか?

A. 「SAM」です

参宮橋の住宅街に潜む、ピッツァと窯で焼いた料理色々とナチュールの店。立地、内装、手書きのメニュー、ピッツァのオリジナリティ、店主の佇まい、全部いい。季節を映すピッツァは6種類前後。全部食べたいので、戦力として、4人ぐらい欲しい。窯焼きの野菜の火入れも素晴らしかった。なにせワンオペ。席数も限られているので、ブレイクされたら困るのだが。

「マリナーラ」 撮影:柿崎真子

アンダー3,000円のお手軽グルメ

Q. 2025年に〈ブレイクしそうな3,000円以内のグルメ〉は何ですか?

A. 「yum」の「ラム焼き餃子」 900円です

ラム焼き餃子
ラム焼き餃子   写真:お店から

インスタでたまたま見つけて飛び込んだ、点心とナチュールの店。料理のサイズも、気取らないフレンドリーなサービスも、ナチュールのセレクトも、どれもこれも丁度いい。メニューの中心に据えた餃子・焼売は、蒸したり、茹でたり、焼いたり、揚げたりと、仕立てが多彩。焼きそば、エビマヨもいただいたが、いちいち気が利いていた。

焼き餃子に、ズワイガニ焼売(800円)、グラスワイン(1,000円)をプラスしても2,700円。近所にこんな店があったら、点心2皿にワイン1杯とかで、毎日通うな。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込です。
※最新の情報はお店にご確認ください。

文:塩沢航、食べログマガジン編集部