【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#82】「チーズケーキと彩りカレー Luna piena」
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間借りカレー激戦区である高円寺の中でも新進気鋭の人気店としてファンが増えていた「チーズケーキと彩りカレー Luna piena」が2022年9月に千駄ヶ谷へ移転、独立オープンしました。
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こちらの移転先、カレー好きなら誰もが知る撮影禁止の名店「ディルセ」の跡地。実はディルセも9月に静岡へ移転したのです。ちなみにディルセは移転後も相変わらず撮影禁止を貫いておりますが、ルナピエナは他のお客さんへの配慮をした形であれば撮影可能となっています。
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新生ルナピエナ、店内は重厚で高級感があったディルセ時代と変わり、明るくライトなカフェ風の雰囲気になりました。カレーライスとチーズケーキのお店ですから、この空気感の方が合っていますね。
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「3種カレー」1,600円を注文。この日のカレーは店名を冠したルナカレー、ポークビンダルー、フィッシュカレーの3種。これに副菜がつくのですがこの日は、くたくた茄子のタルカリ、アルゴビ、高菜のアチャールという3種でした。
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ルナカレーはネパール料理のククラコマスを思わせるサラッとしたグレイビーで滋味深い味わい。ポークビンダルーはインド・ゴア地方の名物料理で酸味が特徴のポークカレーですが、辛さは控えめで優しい仕上がり。
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この日のフィッシュは鯖。南インドのミーンモーレー的なココナッツの自然な甘さと鯖のうま味がおいしさの相乗効果を生んでいました。
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こちらのカレーはそれぞれが単体で完成したおいしさなので、混ぜるよりも一つずつ別々に食べるのがおすすめ。そこに副菜を混ぜていくのが楽しいです。特に高菜のアチャールはネパール料理のグンドゥルック(青菜を発酵させた保存食)のようなテイストとなっていて、ルナカレーとの相性が抜群でした。
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ルナピエナはカレーとチーズケーキのお店です。と言ってもチーズケーキのみならず他のスイーツも充実しています。「バスクチーズケーキ」450円と「ピスタチオジェラート」350円もデザートにいただきました。スイーツはカレーと一緒ならお得なセット価格になるのもうれしいですね(上記はそれぞれセット価格)。
バスクチーズケーキにはメープルシロップと岩塩が添えられていて、それぞれで味変しながら食べていくのが楽しいです。
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ジェラートにはピスタチオが惜しげもなくたっぷりと使われていて、豪華な気分になるものでした。
既に地域の方にも人気のようで12時前には満席となり行列もできていました。僕は開店時刻に行ったのですが、その時点では待ち無しだったので確実に食べたい方は早めに行くのが良さそうです。
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シェフは元々料理好きで、高円寺のお店も最初は友達の縁からカフェとしてスタートしたのだそうです。その中で個性を打ち出す為に、せっかく間借りカレー激戦区なのだからとカレーで勝負。それに得意としていたスイーツを合わせるという形にしたのがカレーファンの間でも好評となり、短期間で独立し、名店の跡地を引き継ぐことになったというシンデレラストーリー。
カレーを作るようになってからの経験は浅いそうですが、それでこのクオリティが出せるのはセンスがある証拠。ディルセの穴を埋める新たな名店に育っていくポテンシャルを持ったお店だと期待しています。
※価格はすべて税込