食通が見いだした今月の新店
新型コロナウイルスの流行により苦戦を強いられていた飲食店は、少しずつ元の活気を取り戻し始めています。私たちも我慢の連続から少し解放され、おいしいものを食べて明日への活力に、そして、飲食店をより盛り上げて行きたいですね。
そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。
今回は、食べロググルメ著名人の浜田岳文さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
浜田岳文
1974年兵庫県生まれ。米国イェール大学在学中、学生寮のまずい食事から逃れるため、ニューヨークを中心に食べ歩きを開始。卒業後、本格的に美食を追求するためフランス・パリに留学。外資系投資銀行・投資ファンドに約10年間勤務後、独立。エンタテインメントや食の領域で数社のアドバイザーを務めつつ、フードテック関連スタートアップへの出資も行っている。今までに世界約125カ国・地域を踏破し、「OAD Top Restaurants」レビュアーランキングにて4年連続世界第1位にランクイン。地方のレストランに光を当てる「The Japan Times Destination Restaurants」の創設に携わり、選考委員を務めている。
今月のベストワン
Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください
A. 「MAZ(マス)」です
2022年度「世界のベストレストラン50」で第2位にランクインするペルー「Central」の日本初出店。本店同様、標高をテーマとしたテイスティングメニューには日本で馴染みのない現地の食材がふんだんに盛り込まれ、興味深い。同時に、ペルーにはない日本の食材(例えば夏だとジュンサイ)も違和感なく取り入れられている。 日本料理や西洋料理にはない鮮やかな色彩のコントラストや意外性のある食材の組み合わせが印象的だが、食べてみると日本人がおいしいと思えるところに着地させているのがさすがだと思う。