プリンプリンのモツと旨味たっぷりスープが見事に融合したモツ鍋
いよいよ真打の「モツ鍋」の登場だ。鍋にはキャベツ、豆腐、ニラ、ゴボウ、そしてモツが入り、1人前とは思えないほどのボリューム。具材に使用されるモツは、その日九州で朝挽きされた鮮度抜群のものしか使用しないこだわり。そのため一日30食限定となっている。
鶏ガラを4時間煮込んで作ったスープは、九州の醤油・みりんを使用して味を調えている。透き通った黄金色のそのスープが煮えてくると、食欲をそそる香りが広がってきた。それではオーナー自ら福岡で修業を積んだという自慢の鍋をいただこう。
山岸さん
ゼラチン質のとろけるような食感とジューシー感に驚かされます。新鮮そのものなので臭みは全くなく、モツが苦手な人でも楽しめるはず! コクのあるスープも唐辛子の辛味がアクセント。すごいボリュームですがペロリといけちゃいます!
〆の雑炊はアッと驚く味変リゾット
モツ鍋を食べ終えたら最後のお楽しみ、〆だ。普通なら麺やご飯だけを入れて楽しむが、こちらのイチオシはなんと「トマトリゾット」。先ほどのスープにカットしたトマトとバジル、オレガノ、黒コショウを投入し、仕上げにとろけるチーズをトッピングして、しばらくするとできあがり。
山岸さん
先ほどまで和風だったスープが、あら不思議! トマトとハーブを加えることで、イタリアンなリゾットに変化するのです。トマトの酸味とチーズのコクが広がり、全く違う料理として楽しめます!
馬刺しとモツ鍋と言えば、関西の人にとっては身近な料理とは言い難いかもしれない。しかしたまに食べるからこそ、おいしいものを楽しみたい。だからこそ客の期待に応えてくれる味が、ここにはあった。大阪市内中心部から少し離れているが、それでも行く価値のある店だった。