プリンプリンのモツと旨味たっぷりスープが見事に融合したモツ鍋

このボリューム感で1人前という「モツ鍋」(1,452円)

いよいよ真打の「モツ鍋」の登場だ。鍋にはキャベツ、豆腐、ニラ、ゴボウ、そしてモツが入り、1人前とは思えないほどのボリューム。具材に使用されるモツは、その日九州で朝挽きされた鮮度抜群のものしか使用しないこだわり。そのため一日30食限定となっている。

モツが透明になり、ゴボウが煮えたら食べ頃

鶏ガラを4時間煮込んで作ったスープは、九州の醤油・みりんを使用して味を調えている。透き通った黄金色のそのスープが煮えてくると、食欲をそそる香りが広がってきた。それではオーナー自ら福岡で修業を積んだという自慢の鍋をいただこう。

丁寧に下処理しているため、モツは美しい透明感がある
 

山岸さん

ゼラチン質のとろけるような食感とジューシー感に驚かされます。新鮮そのものなので臭みは全くなく、モツが苦手な人でも楽しめるはず! コクのあるスープも唐辛子の辛味がアクセント。すごいボリュームですがペロリといけちゃいます!

〆の雑炊はアッと驚く味変リゾット

締めはトマトとハーブを加えた「トマトリゾット」(539円)のほか、通常の麺(352円)、雑炊(385円)もある

モツ鍋を食べ終えたら最後のお楽しみ、〆だ。普通なら麺やご飯だけを入れて楽しむが、こちらのイチオシはなんと「トマトリゾット」。先ほどのスープにカットしたトマトとバジル、オレガノ、黒コショウを投入し、仕上げにとろけるチーズをトッピングして、しばらくするとできあがり。

 

山岸さん

先ほどまで和風だったスープが、あら不思議! トマトとハーブを加えることで、イタリアンなリゾットに変化するのです。トマトの酸味とチーズのコクが広がり、全く違う料理として楽しめます!

馬刺しとモツ鍋と言えば、関西の人にとっては身近な料理とは言い難いかもしれない。しかしたまに食べるからこそ、おいしいものを楽しみたい。だからこそ客の期待に応えてくれる味が、ここにはあった。大阪市内中心部から少し離れているが、それでも行く価値のある店だった。

※価格はすべて税込です。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

撮影:藤川満
文:藤川満、食べログマガジン編集部