肉好きなグルメにこそ味わっていただきたい! 新しいヴィーガン体験のすゝめ
ヴィーガン対応の日替わり惣菜も魅力的。この日はカボチャとパクチーを大豆マヨネーズで和えた料理、ビーツのポテトグラタン、野菜カレー炒め煮などが並んでいました。なかでもレギュラーメニューで人気ナンバーワン、ハンバーガーの常識を覆すと言っても過言ではないのがエックマフィンです。
とろとろの黄身、プルンとした白身、そして旨みがほとばしる肉汁……かと思いきや、卵も肉も一切使われていません。エッグ(EGG)ならぬエック(ECC)と名付けられた、こちらのハンバーガーもヴィーガンフードなのです。
卵黄のように濃厚なソースは、大豆由来のマヨネーズにカボチャペーストを加えたもの。ほどよく弾力のある生湯葉と組み合わせて、卵と遜色のない食感と味を生み出しているのです。
お肉らしさを再現するため、パティは豚ひき肉に似た植物由来のオムニミートと、食感豊かな乾燥大豆ミートをブレンド。胡椒やナツメグで下味をつけて、しっかりとソテーすることで香りを引き立たせています。
満足感バツグンなのに、しつこさがなく、口どけの良い食べ心地は、最高級の和牛やイベリコ豚のよう。上質なお肉ほどオレイン酸の含有率が高いと言われており、同様に油脂分の融点が低い植物由来のパティと通じる部分が多いのでしょう。
ミルクとパルプに分かれたマカデミアナッツが、再び出会う甘いひととき
甘いヴィーガンフードを楽しむのであれば、マカダミアナッツのパルプをふんだんに使用したドーナッツやタルトが定番。どちらもシャリッとした細かな粒感が面白く、シンプルな味わいながら確かな食べごたえがあります。
なんと言ってもマカデミアナッツミルクと渾然一体となる感覚がたまりません。元が同じ素材なので相性が良いのは当然なのですが「さまざまな調理を経て、ついに運命の再開!」と物語性まで感じます。
そのまま飲んでもおいしいマカデミアナッツミルクですが、お店では甘さを求める方のために各種シロップも完備。なかでも腸活を意識するのであれば、てんさい糖がおすすめです。こちらは消化酵素で分解されにくい天然のオリゴ糖が含まれており、大腸まで届くことで善玉菌の餌になると言われています。シロップ類のラインアップは常時入れ替わるそうなので、発見した際にはぜひ試してみてください。
そのほかマカデミアナッツのミルクとパルプを活かした自家製グラノーラなど、店内には「THE NUTS EXCHANGE」だからこそのメニューが盛りだくさん。これだけおいしいものが揃っているなら、ヴィーガンになるのも苦ではないかも。お肉や乳製品が中心の食生活を見直しながら、新しい食の可能性も探れる貴重な体験ができました。