おしゃれフードトレンドを追え! Vol.24

ボリュームたっぷりな一皿で満足!意外な素材使いのサラダが来てる!

最近特に「サラダの具は意外性があればあるほどお洒落」ということになっている。2、3年前からオシャレ業界人が持ち寄りのホームパーティを開けば、斬新でクリエイティブなサラダが必ず何品か登場する。「柿、レタス、生ハム」「カブ、スモークサーモン、水菜にディル」「イチジク、ブッラータ、ルッコラ、アボカド」といった感じが基本スタイル。高度なものになると「この野菜何?」という質問が出るほどだ。レタス、トマト、キュウリといった定番の野菜でサラダを構成する人はほとんどいない! 昔お母さんが作ってくれたようないわゆる“普通のサラダ”ではお持たせには不向きくらいのこの現象、なぜだろう?

どんどん進んでいく“サラダのオシャレ化”の理由

ファッションとは、意外性を楽しむもの。例えばロマンチックなワンピースにハードなライダースジャケットを合わせたり、ボロボロのデニムにハイブランドのピンヒールをコーディネートといった風に、何らかの組み合せのギャップがあるからこそオシャレが成立している。と、ファッション業界の大半の人は思っている。また毎年流行が目まぐるしく変化し、新しいものがカッコいい!とされる風潮の業界にいたら、サラダの具だって意外性があって斬新な方がいいと思うのだろう。レタス×キュウリよりも、レタス×甘夏の方がドキドキする=シャレているというわけだ。

 

では一体どんな具が良いのかというと、レタスなどの葉物にはルッコラやパクチー、ケール、赤軸ほうれん草なども当然ミックスして使われる。さらにキヌアや豆(ヒヨコ豆が多い)、ナッツ類、かぼちゃの種などの歯ごたえあるものをミックスすることもマストだ。素揚げしたポテトやナスをプラスするのも流行っている。そして重要なのがオシャレスパイス! バジルはもちろん、ディル、ケッパー、ミントなどを散らしたりするとオシャレ感が止まらない。そうそう、ビーツやロマネスコといった不慣れな野菜も最近はよく目にする(「これ何?」なんて聞いちゃダメです)。さらに最近は、野菜だけじゃ物足りないということで、サラダの中にグリルしたチキンやローストビーフなど、ボリューム感ある肉類を入れることが主流になってきている。ヘルシーで食べ応えがあってパワーチャージも可能、というタンパク質への配慮がある点も時流に合っている。

今食べる人を満足させるオシャレサラダはここ

量がたっぷりで満足度が高い、サラダ人気の火付け役「シティショップ」(渋谷)

CUSTOM GREEN & 2DELI PLATE 1,400円+ファラフェル追加分100円(税別)トムヤムZenパスタ、ファラフェルのデリにサラダ(トッピングは人参マリネ、豆、グレインズをチョイス)

 

近年オシャレサラダは色々あるが、オシャレ業界人たちを虜にしたボリューム系サラダの先駆者はシティショップだろう。同じ名前でセレクトショップも併設していて、デリとはいえファッションイメージが強いお店で、青山界隈の業界ランチ難民を救済した存在だ。そんなシティショップが、今月1日に渋谷店をオープンしたので訪れてみた。青山店同様、好みの具材で作るグリーンサラダにデリ2品がついたカスタムグリーン&2デリプレート1,400円(税別)〜が人気だ。カウンターには様々な野菜とデリが並び、色鮮やかな見た目が美味しそうで選ぶのに相当迷ってしまう。秋刀魚と野菜の奈良漬山椒サルサ、ひじきとケール、スペルト小麦とマッシュルームのクリームリゾット、チキンと季節野菜のハーブロースト、アンティーヴとレンコン、カッテージチーズのホワイトサラダなどなど目新しいものばかり。しかも野菜が新鮮でドレッシングもひねり過ぎず日本人の口に合う繊細さだ。意外な食材の組合せなのに、味は親しみやすいというバランス感が人気の理由だろうか。デリは少々味がしっかりめなので葉物とバランスを取って。時間がない時にはパックもののサラダをダッシュで購入可能だ。野菜と肉・魚・スーパーフード・グレインズ・スパイスなどを掛け合わせた「グルメサラダ&デリ」としての人気はもはや不動のようだ。

オーガニックが充実のサラダバーは連日満席!「シナグロ」(渋谷)

同じく渋谷、西武百貨店地下にサラダバーで話題の店「シナグロ」がある。連日渋谷ワーカーや主婦たちで満席のこの店のランチメニューはメイン+サラダバー付き。パスタランチは1,480円(税別)、メインランチは1,980円(税別)だが、100%オーガニック野菜を豊富に取り揃えたサラダバーの充実ぶりがすごい。数種類のオーガニック野菜、ピクルス、温野菜のお惣菜数種類、スープ2種、パン、お魚のお惣菜、フライドポテト、スペイン風オムレツなどが取り放題。ポップコーンなど歯ごたえのあるおもしろい具材もある。和風のお惣菜もあり、ほっこり和む優しいサラダだ。

サラダバー付きのメインランチ(1,980円・税別)のサラダ丸ごと揚げた玉ねぎ、素揚げのナスやポテト、人参炒め、豆やもち麦、ポップコーンなどを選んだ。

より健康意識が高い「グッドライフファクトリー」(広尾)

広尾のグッドライフファクトリーは、野菜や具材をカスタマイズできるボリュームサラダが食べられる店。スッキリシンプルな店内には意識高い系のヘルシー本がディスプレイされていて背筋が伸びる。サラダはベース・アディション・ドレッシング・追加トッピングを自由に組合せるスタイルだ。ヴィーガンメニュー、発酵玄米、大豆ミート、無料のデトックスウォーター、自社栽培のケールなどもあって、数あるサラダ専門店の中でも健康意識のレベルが高い。私はカスタムメイドが面倒(それに難しい)なのでフィックスメニューを選んだ。オイルサーディンやオクラを使った、夏の疲れに効果的なサラダ「FISH POWER」は下にモチモチの発酵玄米を敷いて上にナス、オクラ、チェリートマト、人参、ひじき枝豆をのせたサラダ。大根おろし&ポン酢ソースをかけて食べたら酸味と旨味で全身がシャキッとした。

夏限定フィッシュパワーサラダ 1,080円(税別)とケールグリーンスムージー700円(税別)

 

サラダは大好きだけど、野菜だけじゃ物足りない。そんな悩みを解決してくれるのがボリュームサラダ。フランス出張の時は、サラダニソワーズ(葉物、ポテト、ゆで卵、の元祖ボリュームランチ)がランチの定番。どんな店にも置いてある安心感があるし、サラダだけでお腹いっぱい!になるなんて素敵と思っていたが、日本でもボリュームサラダの店がちらほら増えていてうれしい限りだ。

 

そう言えば、来週ホームパーティに呼ばれている私。今からどんな具材のサラダを持参しようかと頭を悩ませている。野菜×肉では意外性がなさすぎる。やはり今は、フルーツと穀物を入れないと面白みに欠けるか!? 何と何を掛け合わせるか、どんなスパイスを使うのか、もうどこかのお店のスタイルを真似るしかない。パーティーの時は、サラダのレシピが会話の糸口になり、見たことのない意外な組合せなら、さらに話は盛り上がる。サラダはもはやコミュニケーションツールになっている。