食通が選んだ今月のおいしい料理

新型コロナウイルスの流行により苦戦を強いられていた飲食店は、少しずつ元の活気を取り戻し始めています。私たちも我慢の連続から少し解放され、おいしいものを食べて明日への活力に、そして、飲食店をより盛り上げて行きたいですね。

そこで、グルメ情報に精通している方々に、今月いちばんおいしかったお店や料理についてアンケートを実施。「今月の一皿」「2,000円以下のお手軽グルメ」について教えていただきました。

今回は、食べロググルメ著名人の塩沢航さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

塩沢 航
小山薫堂事務所「N35」の放送作家。「アナザースカイ」「ZIP!」「有吉くんの正直さんぽ」「ミライ☆モンスター」など担当。師匠譲りの食いしん坊で「パレ・ド・Z」「アイアンシェフ」「お先にどうぞ」など食にまつわるコンテンツも多数手がける。コロナ禍において、YouTubeチャンネル「人気シェフのうちレシピ」をプロデュース。

今月のベストワン

Q. 今月行ったお店の中で〈一番おいしかった食べ物〉を教えてください

A. 「レフ アオキ」の仔牛のレバーのムニエル、ケッパー入りこがしバターソース、キャベツのブレゼ(夜のコース内)です

仔牛のレバーのムニエル、ケッパー入りこがしバターソース、キャベツのブレゼ

白子ではよくある仕立てだが、レバーを焦がしバターソースでいただくのは初めて。リッチな味わいの中に、ケッパーの酸味、角に切ったトマトの甘味が句読点を打つ。シェフの青木さんは、フランスに23年も根を下ろした「本物」。お兄様(「鮨青木」の青木利勝親方)も店を構える銀座に、本場のビストロ文化を根付かせてほしい。

2,000円以下のお手頃グルメ

Q. 今月食べた中でおすすめしたい、2,000円以下のグルメを教えてください

A. 「かつ丼多勝」のロースかつ丼(1,100円)です

ロースかつ丼

かつ丼を名前にいただくので、これは只者ではないはずと踏んで訪れたら、軽く想像を超えてきた。砂糖やみりんに頼らず、塩気と出汁を立たせ、甘さを脂身と米に委ねる潔さ。かつ丼を食べていて「透明感」という言葉が浮かんだのはこれが初めて。1本、1粒から注文できるエビフライ、ホタテフライも、火入れがビッタビタ。衝撃を受けた。

※価格は税込。

※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

写真:塩沢航
文:塩沢航・食べログマガジン編集部