札幌市外の回転寿司厳選5店舗をご紹介

北海道の回転寿司は平成以降、飛躍的な進化を遂げており、人気店の多くが『グルメ回転寿司』と言われる高級回転寿司であったことは特徴のひとつと言える。

道内における高級回転寿司拡大の要因には、100円寿司の大手チェーンが進出してこなかった、というのもあるが、回転寿司レーンメーカーによる高級回転寿司店のプロデュース力も大きく働いている。今回はそんな高級回転寿司店を中心に、大手チェーンにはない魅力を持った北海道(札幌市外)の5店舗を紹介したい。

「グルメ回転ずし 函太郎」の「店長一押し旬にぎりコース」3,850円(税込)
「グルメ回転ずし 函太郎」の「店長一押し旬にぎりコース」3,850円(税込)   写真:お店から

1. 大正浪漫を贅沢空間で楽しめる「グルメ回転ずし 函太郎」

函館で生まれ育った「函太郎」は、絶好のロケーションに位置する店舗で観光客にも人気が高い。宇賀浦本店からは津軽海峡、立待岬が望め、五稜郭公園店は五稜郭のお堀に面しており、大正浪漫を満喫できる室内空間も、回転寿司店であることを忘れさせるほどだ。

「グルメ回転ずし 函太郎 五稜郭公園店」の店内
「グルメ回転ずし 函太郎 五稜郭公園店」の店内   写真:お店から

地元・函館と北海道の旬の魚を中心とした「本日のおすすめ」は鮮度の良さが光る。

 N.satoshi
「朝獲れ真いか」330円(税込)   出典: N.satoshiさん

「朝獲れ真いか」はまだ透明感があり、噛みしめると歯にじゅわっと食い込むような鮮度感。やはり函館のイカは違うよなと実感できる。

「クランチロール」209円(税込)

創作寿司のレベルも高く、中でも面白いのがこちら。エビフライを裏巻きした寿司に天かすをまぶしており、サクサクとした食感が楽しめる。揚げたてのエビフライと酢飯の親和性も良い。

「海宝こぼれ巻」460円(税込)

巻物の上にイクラ、ほたて、サーモン、ねぎとろなどなど山盛りに盛り付けた一品。回転寿司らしいデカ盛り寿司だが、見た目の出来栄えはなかなかに良い。好みは分かれるところだと思うが、創作寿司への意欲がうかがえる寿司だ。

ちなみに「函太郎」は十数年前に「がってん寿司」を運営するRDCグループに加わり、函館から東北、首都圏、関西へと店舗を拡大している。全国に函館ブランドを届けて欲しいものだ。

2. 函館の活いか一杯が味わえる「まるかつ水産」

函館の老舗鮮魚店が経営する回転寿司店。近隣には同店経営の海鮮市場や人気観光スポット「金森赤レンガ倉庫」などもあり、観光客も多く訪れる店である。目と鼻の先にある市場より毎日仕入れる地魚の中でも一番人気はやはり活イカ。「イケスいか」などイカメニューは多く、観光で訪れるならば「活いか刺身」は食べてみたい一品。

かみ~
「活いか刺身 一杯」1,584円(税込)   出典:かみ~さん

注文が入ってから捌くので、イカの透明感がとにかく素晴らしい。新鮮なイカとはこういうものなのか、と実感できる。

Akio I
「ほっけ」514円(税込)   出典:Akio Iさん

ほっけを寿司で食べられるのも北海道ならでは。鮮度が良くないと水分や脂が抜け落ちてしまうが、こちらは昆布〆ながらしっかりとした脂がのっており、焼き魚とはまた違った楽しみがある。

観光地にあるため価格もそれなりではあるが、回転寿司で函館のイカを安価にいただけるのはうれしい限りだ。