びっくり亭のお作法伝授。秘密のオーダー法も!?

たくわんと味噌汁付き「御飯(中)」200円

急いで客席に戻ってくると、まずはご飯と味噌汁が運ばれてきました。びっくり亭の焼肉は、とんでもないご飯泥棒なので「御飯(中)」200円を注文。ちなみに「御飯(小)」150円でもなかなかにボリュームがあり、「御飯(大)」300円はさらに大きな茶碗に“日本昔話盛り”されるので、お腹と相談してオーダーしてくださいね。

「焼肉(1人半前)」1,150円

さぁ、続いて“ニクいアイツ”もやって来ました。この音、この香り、もう我慢できない!と、がっつきそうになりますが……ちょっと待った! 忘れてはいませんか? 第4のキーワード「びっくり棒と辛味噌」を。

これが噂の「びっくり棒」だ! ご使用はお一人様1本

「びっくり棒」とは、卓上に置かれたこの木の棒です。ジェンガなんかしちゃいけませんよ。

鉄板が運ばれてきたら、すかさず差し込もう!

これを1本手に取り鉄板の下、木台の片側にスッと差し込みます。こうやって鉄板を傾けるのが目的です。

店長すらもレシピを知らない秘伝の「辛味噌」

さぁ、次は同じく卓上に置かれた「辛味噌」の出番! この「辛味噌」、一体何が入っているのか気になりますよね? しかし、残念ながらそれは企業秘密。と言うのも、乗富店長やスタッフも知らない、オーナーのみぞ知る秘伝のレシピなのだとか。

辛いものが苦手な人は「辛味噌」を少しずつ加えながら食べるのが◎

さて、鉄板を傾かせて端に油がたまったら、そこへ辛味噌を投入! よ〜く溶いて、お肉やキャベツを絡めたら……。

鮮烈なウマさの焼肉に、思考が奪われていく……。ただ思いっきりコイツをかきこみたい!

あとはひたすら食うべし!!! シャキッと感を残しつつも絶妙に火が入ったキャベツ、ほどよい弾力がクセになる豚ハラミ、ニンニクと辛味噌のコクと香ばしさが一気にスパーク! 脳天にガツンと響くような鮮烈なウマさに思考は停止。夢中で食べていると、日々のストレスも吹き飛び、段々とパワーがみなぎってくるような!!! びっくり亭の焼肉は、本能で食べる料理なのだと、改めて実感。

辛味噌が溶けた油に、ご飯を入れるのも……。悪魔的だぁ〜!

7店舗あるなかで、本店直営は太宰府店、粕屋店、都城店。暖簾分け店は、高宮店、早良店、那珂川店となっていますが本店および直営店では、なんと“カスタムオーダー”が可能なのだとか! 「ニンニク、油多め」や、肉を減らしてキャベツを多めに入れる「キャベツ増し」、肉なしの「ヤサイのみ」、「ニンニクなし」などなど。カスタムオーダーをできるようになれば、びっくり亭ツウと言えますね。

しかしながら、これは常連さんのテク。自分の好みを把握していないうちから使うのはNG。「ニンニクなし」の場合は、個別に作る必要があるため時間がかかることもあるので、店の混み具合などにも配慮しながら注文することをおすすめします。

お持ち帰り&本店限定の商品も!

ニンニクの利いた肉の旨み、辛味を再現した「辛味噌ふりかけ」500円。ザクザク感もクセに!

同店の焼肉は、お持ち帰り(容器代50円)OK。事前に電話注文しておけば、スムーズに受け取れます。ただしこれは、すぐに食べるのが前提のテイクアウト。「県外にいるけどびっくり亭の味が恋しい」「福岡土産として買って帰りたい」、そんな人には、昨年から登場した「辛味噌ふりかけ」500円がおすすめ。公式サイト内のオンラインショップでも購入ができます。

「お持ち帰り用 冷凍餃子」15個入り600円。保冷剤はないため、必要な場合は持参を

さらに「本店 本家」限定で、「冷凍餃子」600円も販売しています。餃子のタネは、ニンニクとキャベツとお肉。そう、びっくり亭の焼肉の味が閉じ込められているんです!

「辛味噌」もセットになっているのがうれしい

もちろん、食べ方も「びっくり亭」式。酢醤油ではなく、付属の辛味噌を付けて味わいます。皮はパリッと香ばしく、中からは凝縮された旨みと肉汁、油がジュワ〜ッ!

小さな体に強大なパワーを秘めた餃子。自宅で心置きなく、ビールと共に!

餃子の中からあふれ出る油が「辛味噌」に絡むと、まさにびっくり亭の焼肉の味! 中のキャベツやお肉も、普通の餃子のタネとは様子が違います。買ってストックするもよし、びっくり亭が大好きなあの人へ差し入れするもよし。食べるとパワーがみなぎるびっくり亭の味を、気軽に楽しんでみてください。

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年8月23日)時点の情報をもとに作成しています。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

撮影:森 絵里花 文:森 絵里花、食べログマガジン編集部