【カレーおじさん \(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2021年8月を振り返る

今月のカレーとスパイスは、カレーパンのおすすめ店に始まり、カレーとかき氷のお店、高級南インド料理の新店、香港スタイルのカレーを楽しめるお店のご紹介となりました。常々考えていることですが、カレーという言葉は魔法の言葉であり、何でもカレーになってしまうことから現地系料理のマニアにはカレーという言葉を避けたり嫌ったりする人もいます。その気持ちもわからなくはないのですが、カレーという言葉を使うからこそ裾野が広がり、楽しめる可能性も広がっていくと僕は考えています。というわけで、今月も様々なカレーをどうぞご覧ください!

【第1週のカレーとスパイス】この夏は“焼き”タイプも食べられる! カレーマニアが推薦する、揚げカレーパンのおいしいパン屋さん「ペル・エ・メル」

インドをはじめ、現地系カレーも欧風カレーも創作カレーもカレーうどんもカレーパンも、カレーなら何でも好きなカレー博愛主義者な僕。「カレーパンのおすすめは?」と聞かれると、いくつかあげる中に確実に入れている僕のお気に入りがあります。東京メトロ・有楽町線豊洲駅直結の場所にあるパン屋「ペル・エ・メル」です。

カレーパンは森下「カトレア」で生まれた洋食パンが元祖であり、当時人気のあったカレーととんかつをパンで表現したものだったことから、衣をつけて揚げることによってとんかつ的な雰囲気を表現したのだそうです。

そんなこともあってカレーパンと言うと揚げタイプが主流なのですが、昨今は健康志向でカロリーを抑える意図で焼きカレーパンも増えてきています。僕も揚げか焼きかで言うと圧倒的に焼きカレーパンの方が好きなのですが、ペル・エ・メルのカレーパンは揚げタイプの中で一番好きで、これは外せないと思っているのです。

「豊洲カレーパン」

看板メニューのひとつ「豊洲カレーパン」195円はゴロゴロと存在感のある牛肉をしっかりと煮込み、ほぐれた肉も渾然一体となった濃厚なカレー。

そしてそのカレーを包むのは薄めの生地の揚げパン。これが合うんです。このカレーには焼きパンより揚げパンなんですよ。ごちそうカレーパンと言える豪華さでありながらリーズナブルなのもうれしいです。

このカレーパンだけでも素晴らしいのですが、この夏はスパイシーブレッドフェアを開催中(定休日と16、17日を除く8月末まで)で、スパイスを使ったパンの種類が増えています。カレーパンも普段は無い焼きタイプのものが2種増えました。

「真夏のキーマカレーパン」

「真夏のキーマカレーパン」280円は万願寺とうがらしを真ん中にのせた見た目も夏らしいパン。とうがらしと言っても万願寺とうがらしは辛さはあまりありませんのでこのままパクッといけば、濃厚な豊洲カレーパンに対してさっぱりいける真夏のキーマカレーパンということで食べ比べも楽しいです。

「海老のトマトクリームシーフードカレーパン」

そしてもうひとつ。「海老のトマトクリームシーフードカレーパン」260円。こちらは近くにあるスペイン&イタリアンバル「バルブレッツァ」とのコラボメニュー。バルブレッツァのシーフードカレーを、パンに合うように具材を細かくカットし、ズッキーニと合わせたカレーパンです。どことなくイタリアの雰囲気も感じ、これもまた夏らしいおいしさです。

この夏はカレーパンが充実しているペル・エ・メルですが、ほかのパンも軒並みおいしいものばかりですし、イートインスペースも広くカフェとしても利用できる便利なお店です。グラファイトオーブンも置いてあるので温め直しも理想的な形で可能なのがうれしいですね。夏は食欲が落ちる方も多いでしょうが、食べないでいると夏バテになりやすいです。カレーパンなら気軽に食べられますし、食べて元気を出して暑い夏を乗り越えましょう!

※価格はテイクアウト(軽減税率適用)税込

※本記事は取材日(2021年8月2日)時点の情報をもとに作成しています。

【第2週のカレーとスパイス】〆は絶品かき氷! カレーライスはもちろん、かき氷もナイスなカレー屋さん「ナイス&ウォーム」

暑い日が続いています。夏はカレーがおいしいのはもちろんですが、やはり冷たいスイーツも食べたくなりますね。カレーを食べた後に甘いものを食べるとより一層おいしく感じる気がして、僕もカレー後にデザートを食べることが多いのですが、夏の時期はかき氷が特に魅力的に感じます。今回はカレーもかき氷もおいしいお店をご紹介しましょう。京王線八幡山駅近くにある「ナイス&ウォーム」です。

通常時はランチタイムに数種類のカレー、14時からかき氷が注文可能なのですが、夏季は、カレーはポークキーマ1種のみ。その代わり営業開始の11時半からかき氷も注文可能となっています。

「ポークキーマ」800円は豚挽肉の魅力がギュッと凝縮されているようなおいしさ。定番と思えるスパイス使いなのですが、スパイスはもちろん味の足し引きの具合が程良く、カレー好きなら誰もが満足できるような着地点。

「ポークキーマ」800円

カレー初心者、カレーマニア、どちらが食べてもおいしいと思えるカレーって意外と難しいのですが、こちらのカレーはそれを達成できています。最後に振りかけられたカスリメティのほろ苦さとほのかな甘さも良い仕事をしていますね。

チーズと温玉をトッピングした「ポークキーマ」

辛さも選べるのですが、僕のおすすめは辛口にしてトッピングに「チーズ」と「温玉」各110円を加えた形。スパイシーになった上に食べ応えと奥深さも増し、満足度も上昇。トッピング無しの方が肉自体の魅力を堪能でき、トッピングをするとカレーとしてより一層ゴージャスになるので、好みで選ぶと良いでしょう。

ご飯もこだわりの銘柄のブレンドで、カレーに負けないおいしさ。暑くて食欲が落ちる時期でもスプーンが止まりません。

カレーだけでも満足できるのですが、かき氷もいっちゃいましょう。いや、いかないわけにはいきません! かき氷のメニューは多種多様なのですが、今回いただいたのは「鳥居醤油&クリームチーズ」990円。

「鳥居醤油&クリームチーズ」のかき氷

醤油ですよ。いったいどんな味になるのだろうと食べてみると、醤油のほのかな塩味とうま味が甘さと調和していて非常においしい! エアリーでミルキーなかき氷の上にクリーミーなクリームチーズがのり、その上にサクサクとした食感の醤油味のナッツがのっているという形。食べ進めていくと中からまたそのナッツとクリームチーズが出てくるので、最後まで味が変わらずに楽しめるのもまたうれしいです。

「醤油のかき氷」とだけ聞くと味の想像がつきにくいかもしれませんが、考えてみればみたらし団子も醤油を使う甘い食べ物であり、好きな方が多いですよね。こちらのかき氷も好みに合う方が多いのではないかと思います。

ちなみにマフィンもあるので、夏じゃなくともカレーとスイーツどちらも楽しめるお店です。テイクアウトも対応可能です。しかしやはり今は夏ですから、おいしいカレーとかき氷でお腹いっぱいにしたいところ。どっちも楽しみたい欲張りなあなた、この時期がチャンスですよ!

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年8月10日)時点の情報をもとに作成しています。