レアに仕上げた鮪とバンズが競演する、鮪バーガー
次におすすめなのは、「やま幸(R)の鮪バーガー」と「羊SUNRISE(R)バーガー」だ。この2品は人気が拮抗していて、どちらを頼むかで悩んでしまう客が続出しているそう。そもそも同店のハンバーガーはすべてタイプが異なっているから、メニュー選びの悩みも深くなる。2人であればシェア用にカットもしてくれるが、かぶりつく場所によって味わいが変わっていくハンバーガーはできれば1人で食べたいもの。やはり、複数回訪れるのが正解だろう。
とはいえ、ここでは「肉のパテ」ではない鮪を使った「やま幸(R)の鮪バーガー」をチョイスし、新感覚のハンバーガーを楽しむことに。
鮪は魚の中でも肉らしさがあるが、味の濃いほほ肉をサッと炙った程度のレアに仕上げ、焼いたスジをあわせることで、鮪特有の鉄分を絶妙なところでうまみに変化させてとどめている。ミンチではなく、ごろりとしたカットだからこその味わいだ。そこに、わさびの茎を混ぜた自家製マヨネーズと、下に敷いた葉わさびのさわやかな香りがアクセントとなり、驚きの食感と香りを生み出している。
メインのハンバーガーの前に、多彩な前菜でワインを楽しむのも一興
同店がハンバーガーに合わせるアルコールとしておすすめしているのがワインだ。ビールも「大子ブルワリー」といった厳選したものを置いているが、メインで扱うのは自然派ワイン。そのため、メニューにはハンバーガー以外に、ワインに合う前菜が15種類ほど並ぶ。その中で人気No.1が「焼きケールと山利のしらす」だ。ハンバーガーが出てくるまでの楽しみとして、頼んでおきたい。
青汁で知られるケールは、独特の苦みが特徴ともいえる。しかし、オリーブオイルで炒めて焼き目をつけることで苦みが抑えられ、香ばしさに変化する。そこに目玉焼きを添えて、老舗「山利」の釜揚げしらすを散らした前菜は、シンプルなのに驚くほどおいしい。とろりとした黄身をソースのようにからめて食せば、ケールのイメージが変わる一皿だ。
ハンバーガーにワイン。新境地を切り開く自然派ワインたち
ワインは、前菜やハンバーガーに合わせて選べるよう、メニューリストには微発泡のスパークリングと赤、白のグラスが2種類ずつ用意されている。しかし、その日の状況に合わせ、リストにはないワインが開けられることもあるので、店長でソムリエでもある松本さんに相談しながら決めると良いだろう。
この日は、肉のうまみが堪能できる塩バーガーに合わせ、淡いピンク色がかわいらしくも甘さを抑えた「Cambrusco Rose Petillant」を選んでいただいた。
松本さんは姉妹店「TACUBO」でソムリエをしていただけありイタリアワインに明るいが、同店ではイタリアにこだわらず国産をはじめとした世界各地のナチュラルワインを揃えている。「ハンバーガーにワインは、意外なほどよく合います。Burger POLICEならではのワインの楽しみ方を体験してほしい」と語る。