〈今夜の自腹飯〉

予算内でおいしいものが食べたい!

食材の高騰などで、外食の価格は年々あがっている。一人30,000円以上の寿司やフレンチもどんどん増えているが、毎月行くのは厳しい。デートや仲間の集まりで「おいしいものを食べたいとき」に使える、ハイコスパなお店とは?

警察署が目印のハンバーガー店

都立大学駅から徒歩8分。環七通りを越えたすぐ先に、2021年2月末にオープンした「Burger POLICE」がある。なぜ「POLICE」なのかは行けば、すぐわかる。店の隣が碑文谷警察署という、一度行けば忘れないであろう立地なのだ。

『Burger POLICE』外観
碑文谷警察署の隣というわかりやすい場所にたつ「Burger POLICE」。

店名通り、メインで提供するのはハンバーガー。個性豊かな6種類のハンバーガーが揃い、そのどれもがまったく異なる味わいを楽しめるので、行くたびにメニュー選びに悩みそうだ。前回食べて気に入ったハンバーガーにするか。それとも、気になっていた別のハンバーガーにするか。1人で2種類のハンバーガーをオーダーする強者もいるそうだが、初めて訪れるなら同店のフラッグシップバーガーである「塩バーガー」がいいだろう。

「塩バーガー」をあえてシンプルに紹介するならば、「引き算のハンバーガー」だ。材料は、和牛経産牛スネ肉のパテとバンズ、有塩バターの3つのみ。アクセントとして8年物のバルサミコ酢を数適かけているほかは、ソースもレタスもトマトも挟まない。潔いほどに、ハンバーガーを構成する最低ラインの材料のみで勝負している一品なのだ。

レタスもソースもない、“Simple is the best”の塩バーガー

『Burger POLICE』の「塩バーガー」
すべての具材がひと口で味わえる、ほどよい大きさ。粗挽きの肉をもっちりとしたバンズが包み込む。

理由は簡単。レタスなどが挟まると野菜の水分で味が薄くなる。その薄さを補うためにソースを使うと肉本来の味わいが遠ざかってしまうからだ。肉とバンズのバランスで食べるハンバーガーだからこそ、それ以外の具材はソースも含めて余分なものとして引き算した結果、できたハンバーガーが「塩バーガー」だ。

シンプルな分、一つひとつの具材は吟味しつくされている。バンズは都内有数の飲食店にパンを卸している「手作りのパン峰屋」に頼んだオリジナルのもの。酒種を使い、もっちり感が持続するパンとなっている。ひと口、頬張れば、表面はパリっと焼かれ、中はもっちりとしたバンズが肉々しいパテを包み込み、絶妙なバランスで口内に広がる。味もさることながら、パテとバンズのカリカリ感はソースがないからこそといえるだろう。時々、ピクルス代わりに備え付けのシュークルートを挟むことで、さわやかに食べ進めることができる。