〈2019 食通が惚れた店〉

平成から令和へと元号が変わった2019年。外食シーンにおいても、新しい時代の幕開けを感じさせる飲食店や、グルメにまつわるトピックスが盛りだくさん。そこで、グルメ情報を熟知した方々に、2019年に最も感動したお店について教えてもらいました。「2019年のNo.1」「2,000円以下のプチプラグルメ」「2020年の注目店」をそれぞれご紹介します。

 

今回は、徳間書店の季刊誌「食楽」編集長の大西健俊さんにお答えいただきました。

教えてくれる人

 

大西 健俊
1977年生まれ。神奈川県出身。明治大学経営学部卒業後、旅行誌などを主とした編集プロダクションに勤務し、食と旅のフリーランスとして独立。その後、月刊誌「東京カレンダー」の編集を経て、フリーランスのエディターに転身、現在は「Fly Inc.」の代表取締役を務める。その他、旅・食・酒をテーマに活動し、徳間書店・季刊誌「食楽」編集長および、グルメECサイト「オンワード・マルシェ」のクリエイティブ・ディレクター、地域創生メディア「ONESTORY」副編集長などを兼任。

2019年のNo.1飲食店

Q 2019年に行ったなかで、〈最も感動した飲食店〉はどこですか?

出典:ウェイクさん

A 「ShinoiS(シノワ)」です。

中華の当たり年と言われた2019年、もっとも心待ちにしていた一軒が11月にオープン。日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」での優勝後、舞台を上海に移し活躍。その後、お店を出すまでの期間、中国の様々な地域を巡ったという篠原シェフの今が表現されたコースの数々は、広東料理の範疇に収まりきらない世界観。広東料理のルーツを追い求めていた篠原さんですが、枠に囚われない表現で、今後がさらに楽しみです。

Q そのお店で〈印象に残った一皿〉は?

出典:勝沼郁哉さん

A 「フカヒレの春巻」です。

コースの序盤に登場した春巻きは、かぶりつくと中身があふれるほど詰まったフカヒレ! 味わうだけでニンマリしてしまう、贅沢な一品でした。

 

 

2,000円以下のプチプラグルメ

Q 2019年に行ったなかで、人におすすめしたい〈2,000円以内のプチプライスで食べられる幸せ〉は何ですか?

出典:lil-kidさん

A 「asatte menu」の「ランチの日替わり定食」です。

北参道にある「お食事処 asatte(アサッテ)」の姉妹店で、そのすぐ近くに、2019年4月にオープン。こちらもランチは日替わり1メニューで、900円。オプションで追加できる、明太子や納豆、黄身の醤油漬けなどを追加すると、お昼のプチ贅沢で幸せに。夜は居酒屋になり、定番の酒の肴を一品一品丁寧に提供してくれるので、こちらもおすすめ。

 

日替わり定食 900円(税込)

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

 

 

2020年 注目のお店

Q 2020年、〈注目したい飲食店〉はどこですか?

出典:田中茂雄さん

A 「鮨 坂本」です。

国立競技場眼の前の立地で、オリンピックイヤーブレイクしそうな一軒。こちらは2019年5月にオープンなのですが、実はご主人は浜松町の「すし処 宮葉」出身であり、最後のお弟子さんとのこと。握りのみコースは1万円(税抜)という良心的な価格設定もありがたい。

 

 

文:大西健俊・食べログマガジン編集部