【定食王が今日も行く!】

フェスの屋台のようなワクワク感が詰まった豚汁専門店が代々木に出現!

 

 

独身サラリーマン男子にとって、野菜不足は恒常的な悩みだ。会社帰りの牛丼や揚げ物などで、慢性の野菜不足になりがちな我々の強い味方でもある「野菜を食べるカレーcamp」(路面店の代々木店、品川、池袋のJR駅構内にも店舗がある)の新業態が、代々木駅から30秒の場所にオープン。その名も「野菜を食べるごちそうとん汁」、通称「ごちとん」である。(ちなみにその隣も定食王御用達の餃子屋「曽さんの店」だ)

 

「フェスで食べる豚汁って最高!」という店長の思いからできたこの店は、一歩足を踏み入れるとまさにフェスの屋台のようだ。木を基調にした店内にフラッグガーランド、そしてBGMはロック系のライブ音源が流れる。個人的にはあまりフェスには行かないだが、夏のワクワク感や高揚感を思い出し、深夜でも楽しい気分になるのだ。

メニューにはさまざまなバリエーションの豚汁が。なかでもお店のメインとも言えるのが、BBQスペアリブのごちそう豚汁(1440円)だ。他にも粗挽きキーマカレー豚汁(840円)、生姜焼き豚汁(840円)などここでしか食べられない珍しい豚汁がラインナップする。

 

 

肉食系も草食系も大満足

ポトフのように食べるガッツリ豚汁

 

豚汁専門店だけあって、豚汁メニューが8種類。どれにもたっぷりの野菜とBBQスペアリブが入っている。今回は信州味噌ベースの「BBQスペアリブのごちそう豚汁」を注文。

 

カウンター席の目の前の大きな鍋には、つけダレに漬け込まれたスペアリブがいい香りを放っている。豚汁のベースとなる出汁は、このスペアリブを煮込んだ時の煮汁を使用しているそうだ。

 

大盛りご飯と肉盛り豚汁の完璧なカップルが登場。そして、よく見ると箸置きはギターピック。こんなところにもさりげなくフェス気分が演出されている。

 

そしてメインの豚汁は、汁が見えないほど具が大きい。その中心に山のようにそびえ立つのは、先ほど鍋で煮込まれたBBQスペアリブ6本。提供される前に網の上で炙ったことで香ばしさを増した肉は、かぶりつくとホロホロと身が骨からこぼれ落ちてとろけるほど柔らかい。大盛りライスの頂上にふさわしい肉クラウン(王冠)だ。

 

“野菜を食べる”の名前の通り、大きくカットされた、キャベツ、大根、人参、玉ねぎ、こんにゃく、豆腐、三つ葉がゴロゴロ入っており、かぶりつきたいという衝動にかられる。大きな野菜にガブリとかじりつくと、野菜自体にしっかりと染み込んだ味噌の香りと味がフワッと広がる。

 

毎朝、新鮮な国産野菜を取り寄せているそうで、一度蒸してごま油で素揚げしてから、味噌ベースのタレで炒めているとか。そしてスペアリブのダシ汁で解いた味噌汁に具を投入しているようだ。既成概念にある豚汁とは全く異なる味噌ベースのポトフのような一皿は、ここでしか食べられないからこそ、ぜひ試してみてほしい。

 

 

昼も夜も、肉食も草食も、

酒にも合う万能豚汁!

 

この店の良さは、その抜群の使い勝手の良さにもある。11:30から24:00までオープンしているので、遅いランチにも、深夜飯にも使える。また肉をがっつり食べたい人にも、野菜不足を解消したい人の欲望も満たしてくれる。そして女性にも入りやすい雰囲気。代々木駅から歩いて30秒という好立地も完璧だ。

 

味噌に合う日本酒をはじめとして、ビール、焼酎、からミクソロジーカクテルなども取り揃えていているので、ライブ音源を楽しみながら、酒のツマミとして豚汁をいただくのも、この店の夜の楽しみ方として最高ではないだろうか。フェスに行く方、行きそびれた方、本気のフェスはちょっと苦手という方も、ぜひ豚汁とロックをツマミに、盛り上がってみては?