〈食通の昼メシ〉

日々新しいトレンドが生まれるグルメ業界。流行りのメニューを試すのも楽しいが、毎日食べたいのは昔ながらの定番メニューだったりする。業界きっての美食家「食べログ グルメ著名人」に、毎月、一番好きな定番昼メニューの名店を教えてもらう連載。今日のランチはこれで決まり!

教えてくれる人


川井 潤
料理の鉄人ブレーン(1993年~99年)。(株)博報堂DYメディアパートナーズを退職後、現在は食品メーカー、新聞社、IT関連企業、テレビ制作会社等のアドバイザーを務める。ここ数年は、地域や食のため、料理人の地位向上のために、日本中のみならず海外にも赴き活動している。

今月のメニュー:「冷やし中華」

夏が来ると楽しみなのが「冷やし中華」。通年提供するお店も稀にあるけれど、昔ながらの「冷やし中華はじめました」と書いた張り紙を町中華の壁に発見すると、なんだかワクワクしてしまう。

川井 潤、昼に最高の「冷やし中華」

「栄屋ミルクホール」の冷やし中華 950円(税込)

「栄屋ミルクホール」の冷やし中華 出典:small-beautiful-fieldさん

かれこれ30年は通い、僕にとってはこれが冷やし中華だという原点的な存在。今も期間限定で、ああもうすぐ夏が来るなぁ、夏が来たなぁ、そして夏が終わるなぁと季節を感じる。もちろん他の店の冷やし中華、豪華な冷麺、冷やし担々麺、味噌だれや鯛出汁ベースの冷やし中華などもおいしく食べるが、あくまでもこの店の冷やし中華がローテーションの軸。

 

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

「冷やし中華」のココが重要

一番好きな具材

バランス重視

あくまでもバランス。チャーシュー(ハム)、胡瓜、錦糸卵の3点バランスが基本。そこにつける辛子も添えられている紅生薑も重要な要素。

こだわりの食べ方

最初はバラバラそれぞれの具を食べるが、一旦具を確認した後はかき混ぜて食べる。この時辛子を僕の場合はやや多めに使い、目から鼻にツーンときたり、涙が出たりするくらいのことが数回あるくらいにして食べるのが好き。

 

文:川井 潤・食べログマガジン編集部